2025/08/13(水)カーナビを修理失敗した記録
今年の夏は暑いですね。あまりの暑さにカーナビも壊れますよね!!
古いカーナビが壊れた
壊れたといっても画面が真っ白になるだけで、タッチ操作も反応あるし、ボタン操作もできるのですが、いかんせん画面が真っ白で何にもできない。
症状
- 炎天下に置いておくと、ナビが熱くなり、電源投入時に画面が白くなる。
- 電源投入時にだけ発生する問題。
- 電源投入時に発生したら、その後ずっと画面は真っ白で使用不能。
- うっすら表示はされている。
- 見えないものの、電源投入後の画面表示は正常に処理されている模様。
- 日が沈んで涼しくなると、正常に表示される。
- 一度起動失敗したものは、後から涼しくなっても表示は白いまま。涼しくなってから再度電源入れ直さない限りきちんと表示されない。
以前は起きなかったので、「経年劣化+温度+電源投入時のみの問題」という要素からこれは十中八九電解コンデンサの問題だなと。
- 経年劣化しやすい。
- 高温で性能が劣化する。
この2つはアルミ電解コンデンサの特徴です。
しかも、電源投入の何らかのタイミングがずれて初期化に失敗しているような挙動なので、これも電解コンデンサが関係してそうだなと予想したわけです。
分解してみる
最初本体を一生懸命分解していたのですが、無駄足でした。
ディスプレイが可動式だったため、オープン状態ならディスプレイだけ分解可能だったので、ディスプレイ部分を分解。

回路を見ながら当たりを付けます。

- 右上は、高電圧注意があることから明らかに「蛍光灯バックライト電源」です。上部もおそらくそれ関連のDCDCでしょう。
- Aの部分は、低電圧コンデンサが並列接続されていました。おそらく、バックライト電源(の生成元側)でしょう。
- 中央はLCD制御ICで、左は(今はなき)SANYOのマイコンでした。
- B, CのGNDは共通でしたが、ベタアースとは導通していなかったので、上の2つのIC用のGNDと基板アースは別になっているっぽい。
- Bは制御ICの電源、Cはマイコン関連の電源か何かだと予想。
予想なので合ってるかどうかは不明。
こういうのを修理するときは、電源投入して電圧を調べるのが一番分かりやすいのですが、車載用の特殊コネクタに電源を与える術がなく今回は断念*1。
コンデンサの載せ替えに挑戦するも
Bが6.3V 47uF、Cが6.3V 100uFだったので、両方とも余ってたOS-CON 100uFに載せ替えて、車まで運び電源投入しましたが、本体が熱くなっているわけでもないのに白い画面になり失敗。
よくよく調べてみると、アルミ電解コンデンサは温度があがると容量が数%増えることがわかりましたが、ここからが苦難の道。
- Bのコンデンサを20uFに減らす。
- 白画面。失敗。
- Bのコンデンサを積セラ47uFに減らす。
- 白画面。失敗。
- 両方のコンデンサを基のアルミ電解に戻す。
- 通常画面で起動成功。
こんな感じで何度か試すうちに、LCD基板に接続するためのフラットケーブルが崩壊し始めます。一瞬だけ正しく表示されたものの、フラットケーブル損傷が響いたのかすぐに画面が消えます。
フラットケーブルをなんとか接続できるように両面テープなどで細工しながら、何度かテストしたところ、どうもCのコンデンサ容量が問題だったようです。
- 元々の電解コンが実測100uF
- 温度が上がると容量が増え誤動作したと考えられる。
- 付けたOSコンが実測110uF
- その後付けた積セラ47uF(実測約40uF)→起動せず
- 積セラ47uFx2(実測約80uF)→画面が黒くなり正しく起動している模様。
とはなったのですが、この時点でフラットケーブルが崩壊してまして……。

単純差し込み式フラットケーブルは、すぐ壊れるから本当に嫌いです。修理する前から、構造的に数回の抜き差ししか耐えられないだろうなと予想はしていましたが、予想通りとなりました。
最終的に
一応コンデンサを元に戻して、フラットケーブルもテスターで確認する限りはなんとか接続状態を復元できたのですが、フラットケーブル故障で何かしらのICか回路が損傷を受けたらしく、最終的に無反応となりました。
敗因
- カーナビは特殊コネクタのため、作業机で電源を入れて確認できなかった。
- OSコンの容量がたまたま公称値より多かった。
- BとCのコンデンサを両方同時に取り替えてしまった。
- 原因のコンデンサを最初Bと思ってしまった。
- 経年劣化+温度容量変化で動作不良を起こす設計も悪い。*2
たまには失敗の記録として。どういうアプローチで修理に挑むか参考になるかも?
より優れた修理ノウハウを持つ人も遠慮なくコメントください(苦笑)