2006/06/10(土)Sansui AU-D607X と アクアオーディオ, オーバーホールの話

アンプ試聴中

代理入手の上、代理修理までして13ヶ月!(汗) やっと送りつけて代金奪取できそうなので*1、その前にきちんと動くか確認&視聴してみてます。普段使っているアンプは D607F EXTRA なのですが、D607X DECADE もなかなかよい音がします。

  • 高音域の音の伸びでは D607F に負ける感じはしますが、逆に言えば D607F は高域が耳に刺さる。
  • 音の解像度、ボーカルの定位は D607X の方が上。
  • 無音量時のノイズ、SNは D607F の方が上。
  • 全体的な調子としてはセレクタが1箇所ランプ切れしてますが*2、ガリノイズもなく良好。
  • どちからいえばすっきりならす D607F。どちらかと言うと量感のある D607X。

結論、好みの問題で甲乙付けがたい(笑)*3

というわけで大事にしてくださいね

*1 : 万年金欠で困っているのですが(先々月はうん百円で1ヶ月過ごした……)、こういう立て替えがなぜか多い(涙)

*2 : 使用には問題ない

*3 : まあでもD607X DECADEの方がよいかなぁ~。バランスとか解像度とか。AU-α707に近い感じの鳴りです。

オーバーホールに疑問

そういえば、α707を所有している方が、アクアオーディオにオーバーホールを頼んだんですよ。スピーカーからDCオフセットが出るので、オーバーホール依頼と書いて。で戻ってきた修理明細をみたら……「えっ? リレー交換しただけ??」。DCオフセット(100mV以上)はもちろん直っていません。

いやいやまてまてまてまてま、アクアオーディオさんは元サンスイの技術者ならではの安定した知識と技術がウリなんでしょうに、可変抵抗調整しただけで済ませるってどうなのよ?*4

  • ボリュームに関係なくシーノイズがあることから、トランジスタかどこか劣化が始まっていると思われる。*5
  • DCオフセットがスピーカー負荷によってかなり変化するところから、コンデンサ劣化による発振(多分負荷発振)が起こっていると思われる。

というか問題なのは後者ですよ。購入時はDCオフセット出てない(ポンノイズがでない)ことは確認済ですから、どこかの部品が劣化したのは明らかです。自分が入手したD907も、結局パワーアンプ部のコンデンサ劣化による発振で故障してましたから。あのー、そこ直さないで半固定抵抗のバイアス&基準電圧調整してどうするよっ! 最低限、パワーアンプ部のコンデンサ交換と、明らかに劣化してると思われる半固定抵抗の交換ぐらいしないのかな……。

参考リンク

*4 : もちろんそれで直るような不具合じゃないので、まったく改善せずに戻ってきたわけです。

*5 : D607Xシリーズ以降(続くα707無印含む)のバランスアンプは、どうも回路の仕組み的にノイズが乗りやすいと思われるので元々かもしれない(確証なし)

2006/04/16(日)アンプ修理、続編

アンプ修理の続編。入手しやすい東芝製のパワーアンプを買ってきて、とりあえずもう一度接続テストをしてみました。成功。結局半年以上かかってしまいましたが、ようやくアンプの修理の目処が立ちました。

目処が立ったというのは、要するに最終段の出力トランジスタが破損している以外、すべて治っているということです。そこが大問題(汗

というのもそのトランジスタNM-LAPTと言いまして製造中止品どころか超入手困難品。代替部品すらありません。修理中のアンプはAU-D907Limitedというものなのですが、実はこのアンプの肝心要、心臓部みたいなもので当時のSansuiの特注品なんです。

代わりのトランジスタでも動作はするし普通に使えるのですが(実際代わりのトランジスタで修理テストしたわけですから)、アンプのウリの部分を半分失ったまま動作させることになりましてそれもどうだろうと微妙なところ(汗) うむむむむむむ……。

一番格安かつ確実に入手する方法は、ヤフオクで同型のアンプを落として部品取りにすることですが……それってはじめから修理した意味ないよね(激汗)