2010/09/11(土)ついにHDDレコーダーを買った / RD-S304K

1年以上悩んで値段もずっと観察してきたHDDレコーダーですが、ついに購入しました。

事の発端は今日の新聞広告を眺めていたときでした。ヤマダ電機が在庫限りの売り切りセールRD-S304Kを36,800円という価格で売っていました。基本的に39,800円より下がったことがないのですが、新機種が出たので売り切りの模様。ちなみに価格.com最安値が33,450円なので店舗ありとしては結構がんばってます。


とにかく、ヤマダの36,800円という広告を見て、待ちに待った買うチャンス!! 善は急げと一目散にビックカメラへ向かいました。ヤマダではありませんビックカメラです*1ヤマダで高いものなんて買いたくあ(以下自粛)


展示処分品で34,200円。予想通りヤ○ダより2000円以上も安い価格設定ですが、シール跡ついてるし、展示処分ならヤマダのそれ考えるともうちょっと負けてほしい気持ちに。店頭で結構悩んだ末店員さんに交渉。

「これ以上下がりませんか? ダメなら200円だけでも……」

「これ展示品価格だから本部ロックされてて下げられないんですよ」

「じゃあしょうがないですね。わかりました」

ロックじゃあしょうがない。ヤ○ダなんて、普通の商品でも本部ブロックで勝手に下げられないらしいし、ここまで下がってるだけでもいいかと思ったんですが。*2

数分後。

「本部と交渉して○○800円まで下げました」

えええー、ありえない。どんだけ下げてるんですか。価格.com最安なんて目じゃないんですけど(笑) いくら展示品だとしてもここまで太っ腹に下がるとは思わなかった。

「こういうお客さんは大事にしないと」

すごい粋な対応で惚れた。大型家電量販店でこんな昔の商店みたいな対応してくれるなんて。


地道に溜まってたポイント使って25,000円の支払いで購入してきました。

ビックカメラありがとう。これからもヤマ○ではなくビックカメラを贔屓にします。

*1 : テストに出るよ(笑)

*2 : ビックカメラは交渉すれば結構さげてくれることが多い。他店どころかビックカメラ○○店ではいくらだったとかでも下げてもらえたことある。どうも店舗の融通で下げられる範囲が決まってるっぽい。ヤ○ダは逆に下がらないことがおおい。

ちなみに

まだ設置してません。地デジ非対応地域とかのオチはないので大丈夫です。これでやっと録画できない日々から開放されます。普段は困らないけど「どうしてもこの番組はみたい」って時には不便極まりない。

ただ部屋にはアナログテレビ(モノラル)しかありませんが、何か?(笑) もちろんアナログテレビに接続しますが何か?(笑)

ビデオデッキあげます

ビクターのHR-X5ってデッキです。知る人ぞ知るバブルデッキ。

外箱付き。先着順。値段無料、送料着払い。欲しい人はコメントください。しんたむさんに差し上げました。ありがとうございました。

2010/08/01(日)基板届いた

何日か前にP板から基板が届いたので、土日で色々実装してました。

DCDC

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左はLT1308でエネループ2本から27Vを生成してます。出力コンはKZH35V47uF*1ちょっと電圧落ちてまして完全な安定動作ではないのですが、ヘッドホンアンプ鳴らしてます。

右は4~5Vぐらいから±12Vの電圧を生成するLT3582のボード。LT3582ってQFN16なのでハンダ付けが大変でした。いくつか破壊して(笑)付けてるうちに慣れてきましたけど。これでもヘッドホンアンプ鳴らしてみました。

高い電圧って結構面白いですね。今までの回路は通常5Vぐらいまでで、最大でも12V(±6V)の回路しか電圧用しかなかったのでダイアモンドバッファの定数を変えて高めの電圧用を作りました。それでも1815/1015がアッチッチになってますが(汗)*2

ただ難点があって、電圧高くなると電源on時のポップノイズが耳に痛い。出力リレーが必要だなあ。

*1 : それしか耐圧高い低Z品持ってなかったので(苦笑)

*2 : 本来は回路変更するしかないです。

何か

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ベタのパターンミスがあって3箇所もカットしたり色々大変ですが、なんとか組みあがって音が出ました。結構あれこれ頑張ったものの旧回路のフルチューンと同程度の音しか出ない(苦笑)

ZLDO1117を使ってみたのですが、完動させるにはドロップ電圧がかなり高い必要があって、(経験上)結構過酷な条件でも仕事するNJM2391DL1のほうがよかった。*3

もうちょっと色々してみるけど多分PCM2702チップの限界だと思います。PCM2704で音質のいいDACよりはたしかに少しいい音ですけど、コストパフォーマンス考えたら全然割に合ってない。多分PCM1795あたりをデータシート通りの回路図で動かした方がよっぽどいい音するんじゃないだろうか……。

やっぱりPCM1795でDAC作りたい。

PCM2704 → SRC4392(SPDIF/I2C変換, Up-sampling) → PCM1795

という手はなくはないのですが、構成的に微妙……。

TiがUSB Audio 2.0のコントローラーICでも作ってくれればいいいのですが、そもそもUSB2.0 Hi-Speedのモジュールを持ってる様子がないから期待薄。

TE7030Lは守秘契約とか購入数とか色々面倒らしい噂を聴いたので、VT1730に期待したいけどこっちも厳しそうですね(苦笑)*4

*3 : そもそも、1117系のレギュレータはセンターがGNDじゃないから使いにくい。

*4 : もしくはUSB2.0 Hi-Speed対応マイコンが入手しやすいところから出てくれればいいんだけども……。HitachiはSHマイコンをもう少し一般流通させてくれないものか。

委託とか

DCDC基板とか色々増えてきたので専用ページ作りました

2010/07/06(火)LT3080(SOT-223/TO-220)の出力ノイズ検証

LT3080EST(SOT-223面実装品)を使用して小型レギュレータボードを作りました。

回路と外見

LT3080-mini.jpg
LT3080-mini.png
LT3080mini.jpg

部品番号概要型番
U1LT3080 3端子RegLT3080EST(SOT-223)
C110uF 16V X5R/2012GRM21BR61C106KE15L
C21uF 16V X5X/1608EMK107BJ105KA
C31uF 16V Filmcon/3225ECP-U1C105MA5
R1/R2任意DIP穴。1608チップorDIP抵抗
  • 出力電圧は「(R1+R2)/100k」になります。330kΩなら3.3V出力で、1MΩなら10V出力のレギュレータになる計算です。
  • C2に1uFが付いているため、電圧が安定するまで数秒程度かかります。
  • C3にPanasonicのECPU(フィルムコンデンサ)1uFを使用しています。このまま音響機器に繋ぐ場合への配慮です。*1

ただデータシートの要求値は2.2uFであるのでリード線などで延長せず、このままジャンパ等で実装して電解コンデンサなどへ供給してあげる必要があります。*2

このボードから3本のジャンパを出せばそのまま(固定電圧)3端子レギュレータ代わりに使用することも可能です。

*1 : 積セラ/MLCCを使うと音がキンキンしてしまうので。

*2 : 手元で実験する限りはリード線供給でも安定していますが(苦笑)

LT3080の特徴と性能

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  • 100mAのロードで80dBを超える驚異のリップル除去率(出力コンデンサ2.2uF時)を誇るリニアレギュレータで、100kHzにおいても50dBを超えます。
  • VCONTROLから供給される定電流源を使用し、抵抗で出力転圧を設定します。
  • 出力電圧よりも1.2V以上高い電圧をVCONTROLに供給する必要があります。(単電源使用では)低ドロップではありません*3

*3 : うっかり秋月の商品説明だけみて誤解している人が居そうで怖い。単電源の場合0.3V(300mV)は無理です。1.2V以上の電圧を与えないと正しい電圧が出ません。

C2の重要性

データシートみるとコンデンサC2として最大1uFのコンデンサを付けることができると書かれています。実際このコンデンサがどのような役割をしているか、実験してみました。

  • 入力電圧8V(直流安定化電源/トランス式)
  • 出力電圧5V
  • 出力電流約100mA(47Ω抵抗を接続)
C2なしC2=100pFC2=1000pF
test-c000.jpg
test-c101.jpg
test-c102.jpg
C2=0.01uFC2=0.1uFC2=1uF
test-c103.jpg
test-c104.jpg
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C2がないとき発振しているのは出力容量が1uFと既定値より少ないからです。出力コンを足してあげると改善します。

100pFから順に見ていくと徐々に出力ノイズが減っているのがよくわかります。しかし0.01uF程度までは、高周波ノイズが消えるものの商用電源ノイズ(50Hz)が大きく残っています。このノイズがほとんど見えなくなるのは1uFのコンデンサを付けたときだけです。このことからLT3080は外来ノイズをとても拾いやすいということがわかります。

SETピンは電流源であり、理想電流源のインピーダンスは無限大なので、結果的にそこに繋がる抵抗値のインピーダンスだけを持つことになります。抵抗値は5V=500k、12V=1.2Mとなりますから当然のように外来ノイズを拾いやすくなります。C2に1000pF以下をつけた状態で手を近づけると盛大にノイズを拾いますし、SETピン電圧をオシロで観測すると面白いように商用電源ノイズを拾う様子が観察できます。

ガードパターン等でもある程度対策はできるとは思いますが、ICを覆うようなシールドをしない限り根本的な解決にはなりそうもありません。シールドなしにトランスと一緒の筐体に収めるのは問題のようにすら感じるのですが……。

別にLT3080に限った話ではありませんが、ハイインピーダンスラインのノイズの拾いやすさと、ケースアースの重要性を感じさせる結果となりました。

TO-220品(LT3080ET)での追試

秋月に置いているTO-220パッケージで同じことを検証しました。

条件を同じにするため背面に全く同じチップコンデンサを実装し、C2については1000pFのときのみ確認しました。

  • 入力電圧8V(直流安定化電源/トランス式)
  • 出力電圧5V
  • 出力電流約100mA(47Ω抵抗を接続)
  • C2=1000pF
ベストな位置最悪な位置簡易シールド製作した基板
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lt3080et-02.jpg
lt3080et-03.jpg
lt3080et-04.jpg

SOT-223よりも明らかに悪いという完全に予想通りの結果になりました*4。向きによってノイズの拾い方が盛大に変わります。最悪のときは30mVppを超えるノイズが発生します。同じ時に同じ条件でSOT-223基板でも確認しましたがこのような向きによる変化は起きませんし、ノイズレベルも以前の測定と同じでした。

通常電源として使用するもっと多くの出力コンデンサが付いた状態なら問題がないか確かめるため、KZE 6.3V 1000uFを追加してみてもノイズレベルは変わらず。*5

簡易的なシールド(MX2-8-10で上下から蓋)をしてようやく写真3枚目のレベル。これを見る限りトランスと一緒のケースに(シールドせずに)入れることなど考えられないでしょう。

*4 : DIPな基板に実装したり、IC自体のリードが長いことで、ハイインピーダンスライン(SETピン)の長さが増えノイズを拾いやすいと想像できるから。

*5 : IC自体がノイズを出しているのだから当たり前。入力に電解コン1000uFを入れても同じでした。

音質比較

NJM7805(入出力にOS-CON 100uF)と聞き比べてみました。LT3080が優れてるという結果があればよかったのですが、直流安定化電源から給電したことと、リード線で配線したことが災いしてかどうか、聴覚上もオシロで見る出力波形もほとんんど差がないという結果に(苦笑)

結論

LT3080はCset(C2)なしで使用することなど考えられません*6。ましてTO-220を使用するのは自殺行為に近いと言えるでしょう。

LT3080は音が良いとか言ってる人たちはCsetちゃんと付けてるのかな……。トランスと一緒の箱に入れてる人たちはシールドしてるのかな……。


LT3080の定電流源機能は無視して、SETピンに基準電圧を外部から与えてあげるのが正しい使い方のような気がします……。

*6 : 商用電源ノイズのみにならず、高周波ノイズも盛大に拾ってしまう。電波暗室で使うなら構わないでしょうが……。

頒布

ビスパさんに委託しています。LT3080ETが秋月で250円だし、性能は記事に書いたとおりだしで、果たして買いたい人がいるのかは謎だけど*7、基板つくちゃったので(汗)

*7 : それだって、どこぞのLT3080電源キットよりよっぽど(以下略)

2010/07/03(土)色々作ってます

LT3080

調べてみたら多少わかったことがあったので、そのうち記事にします。このICみんなちゃんと使いこなせてるんでしょうか? それとも自分が下手なだけか(汗)

何かのキット

一部で高いという話があるようですが、とりあえず当面どうしょうもありません(苦笑)

ケースと基板が一番高いんだよなあ。現状部品代の回収すらしてませんので、もうちょっと数セーブしておけばよかったと後悔しています。*1

*1 : しかしながら数をセーブすると値段はもっと上がるというジレンマ。

アンケート

PCM2702(とっくの昔に新規設計非推奨IC)の要望が大きいので再度設計しているのですが、HPAを内蔵してほしいという意見があるようです。

それをすると基板サイズが大きくなる可能性があるのですが、どっちの方がお好みなんでしょう?

PCM2702の値段みるとあがってますねえ。流通も限られるしキットにはならない可能性もあります。ご了解ください。

2010/06/17(木)OS-CONなくなるらしいよ

複数ルートからの情報によると、有機半導体タイプのOS-CONが廃盤(廃止)になるようです。つまり被覆の青いOS-CON全部

すでに大口以外は注文を受けつけなくなっているとのこと。いわゆる電子パーツショップは小口発注していることがほとんどですので、店頭在庫がなくなり次第終了となると思われます。


もっとも、導体性高分子タイプ(SEPC等)の方がほぼすべてにおいて性能も良く小型なため、自作ユースでは余り困ることはないと思いますが(苦笑)