2024/01/22(月)Acer H223HQの分解・修理?

H223HQという古いTN液晶モニターの調子が悪いので分解したメモ。

症状

  • 電源ケーブル切断後、数秒~30秒ぐらいして電源を投入すると、電源ボタンが一切反応しなくなる(電源が入らなくなる)。
  • 電源ケーブルを抜いて、2~3分ぐらい放置して再度電源を接続すると、今度は電源が入り使える。

電解コンデンサの劣化かと思ったのですが、よくよく思い返してみると購入間もない頃も同じ症状に見舞われたおぼろげな記憶があるため、仕様のような気もします……。

注意

情報提供のための記事です。分解等は必ず自己責任でお願いします。

続きを読む

2023/08/03(木)64bit Raspberry Pi OSでターミナル動画再生サイネージ

「ラズパイでデジタルサイネージ的なもの作れない?」と依頼されたので構築したときのメモ。Xを入れずにコンソール(CUI)のみで作りましたが、結構手間取りました……。

※omxplayerは開発終了(deprecated)しているので使用しません。

概要

  • Raspberry Pi OS 64bit Lite版(bullseye)
    • GUI/Desktop(X Window System)不使用。
  • WiFi接続。
  • 起動後自動的に動画を再生する(rtspでもファイルでも)。

続きを読む

2023/07/07(金)Debian 12 (bookworm) インストールメモ

2023/07/04(火)Beelink MINI S12 Pro N100ベンチマークと改造

サーバ用にIntel N100なミニPCを買ったので、色々調べてみました。

概要

mini-s12_pro.jpg

見ての通りめちゃくちゃ小さいPCです。

  • CPU: Intel N100 3.40GHz
  • RAM: DDR4 3200 16GB
  • SSD: NVMe 512GB(AZW 512G, PCIe3.0x1接続
  • NET: 1Gbps Ethernet, WiFi
  • 電源: 12V 3Aアダプタ(付属)
  • Windows11 Pro(VL)インストール済

Amazonで2万5000円でした。N100搭載のファンレスPCも検討したのですが、メモリとSSD付でのコスパに負けました(苦笑)。

良かった点

  • アイドル時の消費電力が6W。
    • BIOS: Advacnced→Power→GT→RC6 Enable。これがオフだとアイドル8W。
  • 性能もそこそこ。
  • NVMe M.2 2280と2.5インチSATAを両方搭載可能。
  • BIOSの設定で、温度によりファンを止めることができる(ファンコントロールも可能)。
    • 実際はCPU温度が上がってしまうのでファンを止めることはほとんど不可能なものの、低負荷で超低速で回せば音はほぼ気にならない。

悪かった点

  • WiFiとBluetoothが標準搭載(かつBIOSではオフにできない)。
  • 電源自動オンが設定できない。
    • BIOS: Chipset→PCH-IO Configuration→State After G3→S0 Stateを設定すると自動電源オンになります。*1

「AC Power Loss(failure)」設定が分かりにくく困りました……。この手のミニPCはこの機能がないこともあるので、気になる方は買う前に調べましょう。

*1 : CドライブのPower_On_and_WOLというフォルダ内に画像で説明があります。

ベンチマーク

Intel-N100.jpg
Intel-N100_ssd.png

SSD性能が微妙なのは接続がPCIe3.0x1なせいで、PCIe3.0x4に接続すると3000MB/sぐらい出ます。

  • Cinebench R20: 1121
  • Cinebench R23: 2921/932
  • Intel UHD Graphics 750MHz
    • DQ10ベンチ Ver1.5 1920x1080 最高品質: 6320
    • FF14暁月のフィナーレ 1920x1080 最高品質: 998
    • FF14暁月のフィナーレ 1920x1080 標準PC: 2258

比べた感じ、Core i5 3570やCore i5 8350UぐらいのCPU性能はあります。ただFPU性能は若干低めのようで、高効率コア(E-Core)の特徴なのかなといった感じです。

  • 電力制限なのか、ベンチ中は4コアとも2.9GHzに張り付くことが多かった。
  • GPU性能はIntel UHD Graphics 630(Core i5 8500)と同等程度。
  • CPUの制約で、メモリがシングルチャネル最大16GBに制限されている?*2

メモリがDDR4であること*3から、本来はもう少し性能を出すこと可能なのかも知れません。

自動電源オンに改造する

BIOSに設定はありませんが、電源投入時にスイッチを押したことにすれば自動で電源をオン(疑似always on)することができます。

BIOSの設定で解決できます。早まって改造する必要はありません(汗)

beelink_mini-s12_ac_power_auto_on_01.jpg
beelink_mini-s12_ac_power_auto_on_02.jpg
beelink_mini-s12_ac_power_auto_on_03.jpg
beelink_mini-s12_ac_power_auto_on_04.jpg

CPU放熱グリスを塗りなおす

「どうせちゃんとしたグリス付いてないんでしょ」という勝手な思い込みで、CPU放熱グリスを塗り直してみました。

beelink_mini_cpu.jpg

使ったグリスはNoctua NT-H1ですが、1~2度ぐらい下がったかな?ぐらいです。室温のほうがよっぽど影響大きいですね……。

まとめ

  • N100結構良い。

Windowsで遊び終わったので、まもなくLinuxサーバにする予定。