2024/01/22(月)Acer H223HQの分解・修理?
H223HQという古いTN液晶モニターの調子が悪いので分解したメモ。
症状
- 電源ケーブル切断後、数秒~30秒ぐらいして電源を投入すると、電源ボタンが一切反応しなくなる(電源が入らなくなる)。
- 電源ケーブルを抜いて、2~3分ぐらい放置して再度電源を接続すると、今度は電源が入り使える。
電解コンデンサの劣化かと思ったのですが、よくよく思い返してみると購入間もない頃も同じ症状に見舞われたおぼろげな記憶があるため、仕様のような気もします……。
注意
情報提供のための記事です。分解等は必ず自己責任でお願いします。
分解
台座を外したあとは、ネジではなくプラスチックが噛み合わさっているだけなので、金属ヘラなどがあると分解が楽です。
分解後の電源基板。
電源ケーブル接続中は常に5Vと12Vが生成されています。
調査
電解コンデンサが劣化している様子はなく、新品に交換しても何も症状が変わらなかったので調べてたのですが、どうやらメイン電源のコンデンサ容量が多すぎるようです。
容量が多く放電が遅く「放電しきる前に再度電源が接続されるとメイン制御装置が完全にリセットされず電源ボタンが反応しなくなる」模様。これ設計不良じゃないのかな……。
解決策
メイン電源(5V)のコンデンサ3つのうち、2個を外して1000uFにすると安定して電源が入るようになります。
画像では、手持ちコンデンサ(25V 1000uF)に取り替えていますが、劣化していなければ取り替える必要はありません。
またバックライト電源部のコンデンサも交換していますが(25V 1000uFx2と個体コン)、こちらも劣化していなければ交換する必要はありません(元に戻す必要がなかったのでそのまま)。
まとめ
安くて良いIPS液晶がたくさんあるので、今更修理するほどのモニターではありませんが、メモ代わりに。