2000/01/03(月)質問をする前に
コメント欄での質問とそのお返事のスタンスを書いておきます。
基本スタンス
- 学びたい人には手助けします。
- 得たい情報だけ得られれば他はどうでもいい、という人は無視します。
- 途中で簡単に諦めたり引き下がるなら、最初から諦めてください。
また非公開のコメントは一切お返事しません。
試せば分かることは、原則試してから質問する(質問の仕方)
Q.「回路のxxの部分をyyと変更してみたいのですが大丈夫ですか?」
Q.「部品のxxをyyに変更したいのですが大丈夫ですか?」
A.「試せばわかります」
掲載の方法や回路はその掲載している注意書きなどの範囲で動くように考えて作られています*1。それですら、実装方法によってはうまく動かないこともあり、基本的には動こうが動くまいが作った人の自己責任です。
まして変更するとなれば、それこそ「自己責任で勝手にやってください」となります。その変更後を聞かれても、予想が付くことはありますが実際に試さない限り正確なことは分かりません。
試せば簡単に分かることを試さず聞かないでください。自分の手を煩わせたくないから他人を頼るという考えは嫌いです。試して、失敗もしくは成功したら、どうして成功したか失敗したかを考えて、その上で質問するのは歓迎です。
「こう考えてこう変更したら、これこれこんな感じでうまく動いてる(もしくはうまく行かない)のですが、この考え方で本当に問題ないでしょうか」
「これこれこんな感じなのですが、発振していないか心配です。テスターで確認する方法はないでしょうか?」
実際に試した上あとなら実感が湧きやすく、試すことで多くを学ぶことができます。
試すことなく質問したい
それでも試すことが大変だというなら、最低限どういう考えで変更しようと思ったのか、変更後どうなると思うのかを可能な限り具体的に述べてください。
「こう考えてこう変更したらこうなると予想するのですが、どう思いますか?」
間違ってたっていいのですから、どう考えて、何を目的として、それをしようと思ったかきちんと述べて下さい。そうすれば返信のしようもあります。
ここが分かりません
Q.「ここが分かりません。教えてください」
A.「あなたがどれくらい分からないか書かれてないので答えようがありません」
A.「記事に書かれているとおりです」
何が分かって何が分からないのか。どういう風に分からないのか。記事に書かれている解説をどう理解して、どう考えて、その考えの中で具体的にどのように分からないのか。こういう情報がないと回答したくてもできません。
そもそも「単に分からない」という質問自体が不適切です。「Aの部分はこれこれこうだと思うのですが、Bの部分はAとは別でどうなっているのですか。Aはこんな役割なのですか?」などと、その時点で予想されることやその時点での理解をきちんと書くべきです。それらが何一つ思いつかないなら、そもそも対象に対する理解や知識が圧倒的に不足しています。まずは調べることから初めてください。
自ら考えて質問している人は理解が深まります。はじめから考える気のない人はすぐに忘れます。
初心者です。うまく動きません
Q.「初心者なのですが、うまく動きませんでした」
A.「初心者だから足りない分を補うための努力をしましたか?」
基本的に「初心者です」「素人です」と書かれているだけでいい印象を抱きません。初心者ってのは何の免罪符にもなりません。初心者だからよく分からない、うまくいかないことはあるでしょう。
初心者ならうまく成功させるために(初心者でない人よりも)調べたり学んだりするべきです。そのような努力をしてなお上手くいかない時に初めて「初心者だから仕方ない」と言えるのです*2。もし必要な知識の在処に辿り付けないなら、その知識をどうやれば得られるか質問するのはとても有意義なことでしょう。
初心者だけど質問したい
質問の仕方としては的確ならば専門的な内容の回答は理解出来ないという意味で初心者という言葉を使うのはありですが、それでも「どの程度のことまでなら理解出来るか書かれてる」方がよっぽど印象は良いでしょう。
初心者は質問するなと言ってるのではありません。初心者でもそうでなくても、質問の仕方をよく読んで質問される分には歓迎です。
回答やアドバイス(返信)をもらったら
アドバイスをもらったら、言われたことは(可能な限り)試してどうなったか報告する*3のが最低限の礼儀です。分からないことを質問したなら「理解できたのかどうか」返信するのも最低限の礼儀です。アドバイスした側からすれば「うまく行っただろうか(理解できただろうか)」と気になって仕方がありません。失敗してほしくてアドバイスなんてしません。成功してほしいからアドバイスしています。
質問した以上、質問された側もその後の行方が気になっていることを理解してください。
やりとりの中で逆質問されることが多々ありますが、無視せず回答してください。それは問題が具体的にどの状態か要領を得ず解決の道がみえなかったり、どう回答したら伝わるかわからないので質問しているのです。
ごく稀にあるのですが、色々な人からのアドバイスや「これこれを確認してください」をすべて無視し「こうなった」「ああなった」「どうしたらいい」をひたすら書き続ける人が居ます。最悪のパターンです。
話を聞かない質問者にそれ以上何か言葉をかける人なんて居ません。
この記事を読むように促された場合
「質問する前に」を読むように述べたり、ここに書かていることに準拠した指摘をすることが多々あります。それは別に、もうくるなと塩をかけているわけでも、ルールに従ってないから謝罪しろと言ってるわけでもありません。
むしろ謝られて困惑することがほとんどです。
ここには個人的に思う技術的な質問方法を書いているつもりです。それを学んで、それに則って質問や回答をやりなおしてくださいと促しているに過ぎません。
最初にも書いてありますが、簡単に諦めるなら最初から質問などしないで諦めてしまえば良いのではないでしょうか、と思うこともあります。