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この記事で5月から掲載している電池2本版の回路ですが、SBDの種類によって音が変わるという報告を受けて色々検証してみたところ、SBDによっては発振することがある問題が見つかりました。
SBDがオフの時、数百pF程度のコンデンサとして動作するため回路の位相特性が複雑になり発振しやすくなっているようです*1。以前よりSBDの例としてあげていた1S3や1S4は比較的問題がありませんでした。
Zobelの抵抗R7/R8を3.3Ωに引き下げました(以前は10Ω)。日本インターのSBDを使う場合は2.2Ωにしてください。
低電圧版(SBDの付いた方回路)を作られた方はSBDの種類に関わらず3.3Ωか2.2Ωに変更することを強く推奨します。この方が安定度が増すのため音質も有利なはずです。
この変更後、SBDによる音の差はあまり分からなくなりました。
LME49721、トランジスタは2SC1815/2SA1015GRランクにてテスト。
SBD | Zobel 3.3Ω | Zobel 2.2Ω |
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11EQS03L | ○2200pF / ×3300pF | ○10000pF |
11EQS04 | ○4400pF / ×6600pF | ○10000pF |
1S3 | ○10000pF | ○10000pF |
1N5187 | ○10000pF | ○10000pF |