2014/11/14(金)GXP1400(GXP1405)を買ってIP固定電話化

ひかり電話(月額540円)に課金するのがバカらしくなってきたので、IP電話機(SIP Phone)を買ってみました。GXP1400です。これ使ってbrastel*1とかSMARTalkのアカウントを割り当てればIP固定電話化できます。どちらも月額基本料、無料です。

ちょっと設定が大変だったのでメモっておきます。

*1 : おすすめしません。発信時に強制的にアナウンスが入るので使い勝手最悪です。

使い方

DHCPをなぜかうまく取得しなかったので、電話機側でIPを設定しました。そのIPをブラウザで開きます。

IDがなく、デフォルトではパスワード「admin」で管理者モード、「123」でユーザーモードでログインできます。

管理者でログインし、アカウント→General Settingからアカウントを設定します。

設定項目は「SIPサーバ」「SIPユーザーID」「認証パスワード」です。これで発着信ができるようになります。

着信を修正する

設定→着信音からアメリカ仕様の呼び出し音を、日本仕様に変更します。

  • システム着信音:f1=400,f2=385,c=100/200;
  • ダイヤル音:f1=400;
  • 呼び出し音:f1=440,f2=480,c=100/200;
  • 通話中トーン:f1=400,c=500/500;
  • 再送信音:f1=480,f2=620,c=1500/1500;

ファームウェアをアップデートしたい

「メンテナンス」→「Upgrade and Provisioning」にはファームウェアアップデートのための設定がありますが、標準状態ではアップデートされません。フォームウェアサーバパスを変更する必要があります。

  • (変更前)fm.grandstream.com/gs
  • (変更後)firmware.grandstream.com

こうすると「http://firmware.grandstream.com/gxp1400fw.bin」(1405でも同じ)を取得しに行きます。http://fm.grandstream.com/gs/ は古くファイルがありません。

設定を自動で読み込ませたい

起動時にIP設定が終了したあと、設定をWeb上から自動的に読み込ませることができます。読み込み元は「設定サーバパス」からでツールダウンロードページから設定ファイルを作ることができます。

GET /path/cfg000b82XXXXXX
GET /path/cfg000b82XXXXXX.xml
GET /path/cfg.xml

この順番に読み込まれます。MACアドレスごとに参照するのですが、cfg.xmlにしておけば簡単です。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<gs_provision version="1">
<config version="1">
<P345>f1=400,f2=385,c=100/200;</P345>
<P343>f1=400;</P343>
<P346>f1=440,f2=480,c=100/200;</P346>
<P348>f1=400,c=500/500;</P348>
<P349>f1=480,f2=620,c=1500/1500;</P349>
</config>
</gs_provision>

Pxxxの設定項目は「Configuration Template」ダウンロードしてください。

カスタマイズ着信音を読み込ませたい

カスタマイズ着信音は配布されているツールで作ることができます*2。長さによって最大3種類まで作ることができます。

「ringX.bin」というファイルを作るのはそんな難しくないのですが、はたしてこれをどこに置くかというのが難しい。このカスタム着信音は「フォームウェアサーバパス」からダウンロードされます

(自前サーバへのアクセスログ)※起動時
[00:07:48] "GET /path/gxp1400fw.bin HTTP/1.0"
[00:07:49] "GET /path/gxp1400fw.bin HTTP/1.0"
[00:07:50] "GET /path/ring1.bin HTTP/1.0"
[00:07:50] "GET /path/ring2.bin HTTP/1.0"
[00:07:51] "GET /path/ring3.bin HTTP/1.0"

つまりカスタム着信音を利用するとファームウェア自動アップデートができなくなります*3。コンフィグ設定パスから読み込んでくれればよかったのに(苦笑)

*2 : 8KHzのモノラル音声ですが、このツールでダウンサンプリングさせると歪んでしょうがないので(おそらくエイリアシング)、別のツールで8KHzにしてから変換したほうが良いようです。

*3 : 試しに http://firmware.grandstream.com/ring1.bin にアクセスするとファイルが存在します。

まとめ

PoEも対応しているし、細かい設定項目などをみると、会社で巨大な内線システムと一緒に使えるよう設計されているようです。IP固定電話機ってそもそももっぱらビジネス用なのか、個人で使うにはちょっと高機能すぎるのが難点(苦笑)。パナソニックのIP電話機もAmazonで売ってるのですが高いんですよね。

通話はとりあえず安定しています。

蛇足

Brastelは発信時の強制アナウンスがとても邪魔。広告と通話時間アナウンスで20秒ぐらい人生を無駄にします。ネットの評判(評価)にこのことがほとんど書かれてないのはステマだらけなのかな。これなら多少高くてもSmartalkのほうが留守電とかの使い勝手も含めておすすめです。Brastel(ブラステル)は絶対やめとけ(苦笑)

2014/08/31(日)Free386 | RUN386 DOS Extender Compatible (ASM source)

これは何?

MS-DOS上で動く386|DOS-Extenderです。EXE386とかの仲間。ほとんどの人にとって必要ないプログラムです。

Download/公式サイト

その他

今見返しても非常によく作ってあるなという印象でした。うんづで少し編集してみましたが、とてもあの狭い画面で開発する気はおきない(苦笑)

しかもCPU 16bit←→32bitの切り替えアプリ。デバッガで追えるわけもなく、少しミスるだけでマシン暴走してリセットという運命。昔はよく頑張ってたなぁ。ソースレベルデバッグが当たり前の最近の開発環境から考えるとすごい世界です。