2021/12/24(金)ESP32 SDKのカスタムビルドを使った開発環境作り

BluetoothSerialのWindowsのCOMポート接続不良問題

※この問題は、Arduino IDEの「ESP32モジュール Ver2.0.5」、PlatformIOの「Espressif 32 Ver5.2.0」にて解決しました。


ESP32標準SDKのBluetoothには、WindowsのBluetooth 5.0以降のアダプタから接続したとき、うまく接続されない不具合があります。

BluetoothSerial(SerialBT)ですと、Windows側から接続を開始したときに

ASSERT_WARN(103 23), in lc_task.c at line 8775

というエラーが表示され、接続に失敗します。これを解決するために、SDKをリビルドし、リビルドした開発環境を構築することを目的とします。

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2021/09/29(水)777万記念ヒット

今日777万ヒットになりました。アクセスありがとうございます。

記念ヒットプレゼント

777M_hit.jpg

ブログの更新頻度が減ったため最近は600/dayぐらいでしょうか。3年半ぶりになってしまい、ストックがたまりすぎました(苦笑)*1

写真のものがプレゼントになります。写真以外にもあります。

*1 : 記念ヒットのときに在庫一掃しているわけではなく、日々工作をしながら余剰品をすこしずつストックしています。

応募方法

コメント欄に「プレゼント希望」と書き、メールアドレスをご記入の上、ご応募ください。希望者複数の場合、抽選となります。

  • 応募期限:2021/10/03 21時まで
  • 当選メール送信後、24時間以内に必要な返信がない場合、メールが届かない場合、当選無効。
  • 非公開コメント、メールアドレス無記入は無効。

記念ヒットの記録

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2021/09/11(土)ATX/TFX電源のファン交換, KRPW-TX300W

この夏こんなことがありまして、パソコンの電源を交換しました。

交換した電源は、玄人志向のKRPW-TX300W。 80Plus Goldで、一応アイドル電流(PS-ON時無負荷)は3Wと許せる範囲。しかしこの電源ファンが今どきノーマル軸受なのか軸音がうるさい*1ので、ファンを付け替えることにしました。

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2021/08/24(火)OPA1622のGNDの扱いと音質比較

Ti製のSoundPlus高性能オーディオ・オペアンプ「OPA1622」のGNDをどこに接続するか問題について。

OPA1622とは

高性能オーディオ用ICであり、音質も大変優れていることから人気のオペアンプです。SoundPlusシリーズの中でも最高の「Ultimate」を冠しています。

このICは「100mA以上の電流」を取り出せ、ヘッドホンなどを直接駆動することも可能です。もっぱら「いわゆる載せ替えオペアンプ」として人気のようですが、このICは10pin DFNとして提供されており、通常の方法ではオペアンプとして載せ替え使用することはできません。

またこのオペアンプには±電源ピンの他に、GNDピンがありこのピンの処理方法について多少の議論があるようです。

OPA1622のGND処理と音質比較

GND端子の接続方法は3つ考えられます。

  1. V-(マイナス電源)につなぐ(秋月変換基板ほか)
  2. 変換基板上で仮想GNDにつなぐ(Bispa変換基板)
  3. 8pinオペアンプ互換を諦めGNDに直接接続する(Bispa変換基板では可能)

仮想GNDの回路はこんな感じです。*1

OPA1622_VG.png

比較結果

(3)GND接続 > (1)Vee接続 > (2)仮想GND回路付

ある種、当たり前の結果になりました。

*1 : Bispaの基板では10KΩではなく22KΩが使われているようです。

GNDはどこに接続するべきか?

データシートには次のような記述があります。

OPA1622-GND.png

【赤下線】GNDピンはノイズが最小でインピーダンスが最も低い基準に接続しろ

ノイズが少なくインピーダンスが低い基準点というのは、通常はGNDになりますが*2、GNDに接続できない状況でしたら次点でマイナス電源に接続するのは決して悪いことではありません。*3

上に示した仮想GND回路は、電源ピン(V-)に直接接続するよりインピーダンスが高いので、音が悪くなるのは当たり前です。

*2 : 回路全体が仮想GNDで動作している場合は除く。

*3 : 似たようなものだからとプラス電源に接続すると動作しなくなるのでご注意。

一番良い方法は何?

「なんだ仮想GND基板ク○じゃん」という結論は、実はちょっと焦りすぎです。

OPA1622.jpg

左が仮想GND付き変換基板(R/C裏面実装)で、右がGND-Vee接続変換基板です。GND-Vee接続基板は、上ではCを載せずに評価しました。ここには0.1uFのECPUを電源パスコンとして接続することができます。

仮想GND付基板は、GNDを接続するためのPAD(旧Bispa変換基板ならばホール)があります。仮想GND付き基板はGNDを正しく接続すると基板中のC1/C2が電源パスコンとして作用します

その結果こうなります。

C付き仮想GND基板のGNDを接続 > C付きGND-Vee接続基板 > GND接続 > その他

まとめ

  • 仮想GND付き変換基板をそのまま使うのは愚行。
  • GND-Vee接続のオペアンプ変換基板は、電源パスコン付きのほうが音が良い。
  • 仮想GND付き変換基板は、Cを付けた状態でGND端子を回路中のGNDに接続する。
    • Rはあってもなくてもどちらでも良い。

おまけ

実験に使った基板はBispaで販売されているものです。