2011/02/03(木)Debian 5.0 で Postfix の設定メモ

インストール

# apt-get install postfix dovecot-pop3d

dovecotも使うので入れますが、この記事では解説しません。

設定

Maildir形式に設定

# メールのFQDN
myhostname = xxxx.dom
# 受信するドメインの一覧
mydestination =
  example.net,
  example.dom,
  localhost
relayhost =

alias_maps = hash:/etc/aliases
alias_database = hash:/etc/aliases
myorigin = /etc/mailname
append_at_myorigin = yes
# コメントアウト(ここが有効だとMaildirにならない)
#mailbox_command = /usr/bin/procmail -a "$EXTENSION"

mynetworks = 127.0.0.0/8 [::ffff:127.0.0.0]/104 [::1]/128
recipient_delimiter = +
inet_interfaces = all

# セキュリティ用のVersion等を隠す
smtpd_banner = ESMTP unknow
# メールdirに
home_mailbox = Maildir/
# メールボックスを無制限に
message_size_limit = 16777216
mailbox_size_limit = 0

バーチャルドメイン

複数のドメインがあるとき、ドメインごとに受信ユーザーを変更することができます。

main.cfの設定

virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual

/etc/postfix/virtualの作成

foo@example.com		bar
foo@example.net		xxx@other.dom

ここからデータベースを生成します。

# postmap /etc/postfix/virtual

"portmap"ではなく"postmap"であることに注意してください。これは、sendmailにおける以下のコマンドとほぼ同じ意味です。

# cd /etc/postfix
# makemap hash virtual<virtual

/etc/postfix/virtual.dbが無事生成されたら再起動してください。/etc/aliasesと同様に、これらのファイル更新時は再起動は必要ありません。*1

virtualの生成コマンドを忘れそうなら、Makefileを置いておくのも手です。

# Makefile
virtual.db: virtual
  postmap virtual

*1 : .dbファイルの再生成は必要です。

SMTP Authとmutt

2010/05/17(月)省電力マシンで Ubuntu 10.04 Server セットアップメモ

フィルムコンの音質 試聴メモ

はてブ数 2009/05/07電子::オーディオ

フィルムコンの試聴をしつつ、昔試聴した資料を探したのですが見つからない。どうやら簡単に書いただけでまとめてなかった模様。自分で不便なので、ここにまとめておきます。

注意:今回は小容量コンデンサを対象としているため、多数存在するメタライズドフィルムコンデンサは敢えて除外してあります。

フィルムコンあれこれ

フィルムコンデンサは、誘電体の材質によって大きくグループ分けすることができます。一番安価なフィルムコンはポリエステル(マイラ)コンデンサですが温度特性などが悪く、音響用回路には一般にPPコンデンサが好まれます。しかしながらPPはそこまで音がよくありません。PPよりもPPSやスチコンの方が音質的に優れています。

ポリエステル(マイラ) < ポリプロピレン(PP) < スチコン, PPS

小容量フィルムコン、音質聞き比べ

100pFのコンデンサを使いLPF(10k+10kの2倍増幅)でとても簡単に(若干手抜きで)確認しました。

filmcon-listen.jpg

およそ音が悪い順にならんでいますが、線で区切られない部分の差は微妙です。

1.ニッセイAMZ / ポリエステル / 千石で10円

自作ではよく使われるフィルムコンデンサ。音質はゆがみ感があります。明らかにPPなどの他のコンデンサに劣ります。

2.WIMA FKP2 / ポリプロピレン / 100円前後

WIMAのポリプロピレンコンデンサ。WIMAは音響マニアに定評がありますが、これについては声のかすれがあり、何より低音のボン付き(もわもわ)が気になります。使えないです。

3.双信電機 DM10C / マイカコンデンサ / 千石で240円

こいつだけ仲間はずれでマイカ(雲母)コンデンサです。かすれ感はありますが、ボン付きがないのでFKP2よりマシです。

4.WIMA MKP / 箔巻ポリプロピレン / 100円前後

WIMAの音響用というとこっちのような気がします。確かに悪くはないのですが、上位と比べると歪み(かすれ)っぽさがあります。

5.Panasonic ECQP / 箔巻ポリプロピレン / 30円前後

大昔からメーカー製音響回路で使用される定番品です。Panasonicはチップに移行したため今はディスコン。歪みの比較的少ない定評のある音質ですが特別よくもありません。WIMA MKPとは大差ありません。

LPFやパスコンで使用すると低音が良く出るので、それが好んで使われることもあります。(ECQPの低音を好まない人も居ます)

6.ニッセイ APS / ポリプロピレン / 千石で30円

ニッセイのポリプロピレンコンデンサ。安い割に歪みの比較的少ない音です。個人的には定番のPanasonic ECQPより良いと思います。それでも7/8よりは劣り、かすれ(歪み)を感じます。

7.アムトランス AMCE / 箔巻ポリプロピレン / 若松で220円

マイナーですが音響用部品を作っているアムトランスのフィルムコンデンサ。アムトランスの音響用抵抗はがっかりでしたが、こちらは結構まともな音質。クリアな音です。次のKP1830より若干劣るかなと思いますが、こちらの方がメリハリがあるので好みによると思います。

※写真のAMCEシリーズは廃番のようです。後継と思われるAMCHの販売はここ

8.ERO KP1830? / ポリプロピレン / 若松で105円

知る人ぞ知るKP1830EVOX RIFA PEFではないかという指摘がありました。若松でKP1830として売られていたものを買っただけなのですが(コメント欄参照)。ある筋から、OEM品で実質同じものではという指摘もありました。

非常にクリアで歪みのほとんどない音です。派手さがなく「なめらかな音」という印象でメリハリ重視の人にはあまり好まれないかもしれませんが、いい音です。PPコンデンサでは一番良いと思っています。

関係ないけど、EROのMKT1826の音も聞いてみたいです。

9.サンリング電子 / 銅箔スチロールコンデンサ / 海神無線で100円

下手をするとハンダ付けの温度にも耐えられないため大昔に製造中止となり今はほとんど流通していない幻になりつつあるコンデンサ。プラスチックの一種のあのスチロール樹脂が原料。

ゆがみ感が全くなくコンデンサでは最強。でも入手性とても悪い。海神ぐらいかも(100pは品切れ)。製造元で数少ない在庫を通販してます

おすすめは ECHU/ECPU

スチコンがいいのですが入手難。音響用部品は音質的に優れたものが次々ディスコンになる不遇の世界です。

でもフィルムコンデンサではいいものがあって、チップコンになりますがPanasonic ECHU(PPSコン)がスチコン以上に歪みのないとても優れたコンデンサです。Digkeyになりますが10個600円ぐらいで手に入ります。大きめの容量ならPanasonic ECPU(プラスチックコン)がおすすめ。スチコンと同じようなプラチック製なので同等ぐらいと思われますが、小型のため多少特性は良さそう。熱に弱いのでハンダ付けに注意してください。

そこまで拘らないなら、ニッセイAPSを使っておくのが値段・入手性・音質の面からオススメです。音質に拘るならECHUという使い分けがいいと思います。

2009/02/23(月)Ploneのメモ