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2V~動作可能なレールスプリット回路。よくカレントミラーが使われるけど、ほんとにいいのかと疑問に思って簡単に検証。
組むのが面倒だったのでLTSpice。よって正確じゃないけど目安程度にはなるかなと。シミュレーション結果がこれ。
カレントミラー(赤色)とダイアモンドバッファ(緑色)の比較。一応ダイアモンドバッファの方がいいらしいけど、圧倒的でもない。どっちもアイドル電流を変えると改善します。
カレントミラーは電圧バランス崩れを定電流充電するという感じだと思いますが、電流性出力だからインピーダンスは低くないようで。一方低出力インピーダンスの定番ダイアモンドバッファも、入出力電圧の差が小さいときには出力インピーダンスが大きくなる(バイアス電流による)ので、これまた万能とはいえず。
こう見るとレールスプリットはオペアンプと組み合わせた方が性能が飛躍的にあがりますが、今度はレールスプリット回路安定性が微妙に。LT1498とかだとかなり安定ですけど。
掲載回路のダイアモンドバッファはそのまま使いませんように。電圧をあげていくと熱損失でトランジスタが壊れたり抵抗が発火する危険があります。
Q5~Q8のカレントミラーですが、R6/R7を1kΩにすると12Vが限界でした。15VかけるとQ6/Q7が熱暴走します(普通の電源ならばそのままトランジスタが焼け死にます)。熱結合すれば解消されますが、微妙ですね。
Q6/Q7のコレクタ側に10mA程度のCRDを付けて補償することもできますが、応答性がCRDで頭打ちされるため電源としての性能は明らかに劣化するようです。オシロで音楽再生時に観測すると倍(6dB)ぐらい違います。