2011/12/22(木)C81関連の告知

原稿寄稿しました

strvさんのサークルの電子工作本「HPA&Analog」にいつもどおり寄稿しました。寄稿内容は「電源とノイズの話」。

c81_copy01.png
c81_copy02.png

今回は頑張って書きました。頑張りすぎて入稿が遅くなり迷惑もかけました(苦笑) 普段何気なくしているノイズ対策もちゃんと測ってみると……という感じの内容です。書いてて面白かった。寄稿は全9ページ。

委託もお願いしました

ついでに、TPA3110D2 D級アンプキットの委託をstrvさんところにお願いしました。

tpa3110d2-kit.jpg

  • 基板および部品全部込み(電源、ボリューム、コネクタ等はご用意ください)
  • ゲイン:20dB固定
  • 結構な数のチップ部品を手実装する必要があります(苦笑)

これはお願いなのですが、もし無事購入できて作られた方はアンプの記事に感想をコメントしてくださるかトラックバックくださると大変助かります。1台サンプルで配ったのですが、他にも別角度の音質の感想が聞きたいので。*1

*1 : D級独特の高域の歪みの有無とか定位とか、特にアナログスピーカーアンプとの印象の違いとか、色々。

その他

あのHPAの記事を参考に、ヘッドホンアンプを作成された方がC81で頒布なさるそうなので*2、ご紹介しておきます。

  • 3日目 東ヒ-12b「猫耳AF研」
  • 完成品(ケーシング済)のヘッドホンアンプ
    • シングルオペアンプ(OPA211)+バッファ構成
    • SANYO18650(2100mA/h)電池2本
    • 配線とハンダは全て純銀
    • ボリューム:擬似L(R1610G) + 入力抵抗にDALE無誘導巻線抵抗

だそうです。「部品代が物凄いために価格がかなり高くなってしまった」そうですのが、strvさんのサークルのすぐ近くですし、気になる人はどうぞ。


当日ですが委託なので居ません(笑)ちくしょー落とされなければ……*3。今のところ午後空いた頃に顔を出す予定ですが、立ちっぱなしも疲れるし*4、人様のサークルの前に長時間突っ立ているわけにもいかないので時間は不明です(苦笑)*5

*2 : メールでご連絡頂きました

*3 : 今思ったんだけど、サークルカットをサインペンで超てきとーに文字だけ書いたのがまずかったのかも(苦笑)

*4 : 某サークルで参加のときはずっと座りっぱなしです(笑)

*5 : あと特に買いたいものもないので。

2011/12/19(月)ポケコンの修理

この記事でお馴染み(?)のポケコンの表示がおかしくなってしまいました。


pokecon_repair_01.jpg


ドット欠けならぬ列欠けです。明らかに接点不良。めんどくさくて放置していましたが、回路計算には結局ポケコンが一番扱いやすく、位置が位置だけに結果の数字が読みにくくて不便だったので、重い腰上げて分解修理。


pokecon_repair_02.jpg


液晶をばらしたところ。金具で強く抑えてあり、それを外すのが一苦労でした……。


pokecon_repair_03.jpg


腐食してます。どうやら電池が液漏れしたときに腐食して、それが原因で接点不良になっていた模様。

接点復活剤で入念に拭き、その後軽くやすって、ゴム接点も水拭き掃除。これで閉じて終了……、かとおもいきや今度は別の列が欠けて*1、次は行が欠けて……と3度4度繰り返し(汗)

おまけに液晶固定金具が固く、曲げたり伸ばしてるときに手元がすべりパターン破壊して、ハンダ付けで細い配線を修復したりとえらく手間取りましたが、なんとか修理完了。


pokecon_repair_04.jpg



……ほこりで汚ないよ(苦笑)

内部にほこりが侵入していたためこれまた2度ほど分解・組立を繰り返してほこりを拭きとりました。1度目は布ホコリが残ったけど、やっぱり2度目に使ったキムワイプは最強(笑)

*1 : ゴム(液晶)側接点にゴミがついてた模様……

2011/12/11(日)オシロを手に入れたぞ

どこのご家庭にもあるオシロスコープを手に入れました。

oscilloscope.jpg

今回はデジタルオシロです。技術の進化ってすごいです。ボタン一発で波形を画像保存できることに感動。これでいちいちデジカメをオシロの前で構える手間が省けます。

届いた箱をよく見たら中国製でした。これ中国に持って行くと怒られる(下手すると捕まる?)気がするので不思議な感じです。付属プローブが1M/10M切り替えなし(10:1専用)だったのが残念で、しょうがない秋月のプローブ使ってます。

DCDCのノイズを測りたい

某寄稿原稿のためにDCDCのノイズを測ろうとしたのですが、

DCDC-5mv.PNG
DCDC-2mV.PNG

このありさま(汗)。調べてみると(スイッチング電源のノイズ測定は何故難しいのか?)要するにコモンモードノイズがオシロ本体を通して浮遊容量から電源側に戻っているらしい。プローブを0.01uF+50Ω終端とか色々してみると劇的に改善しましたが、それはそれで高周波ノイズを測るには微妙なので差動プリアンプを用意しました。

diff_preamp.jpg

1uFカップリング+10k入力抵抗の10倍(20dB)設定差動アンプ。色々試しましたが高周波まで利得が充分にあるオペアンプがなかなか見当たらず、手持の中ではLM7171が一番良い結果でした。*1

diffpre-osc.png

DCDCからの高周波誘導ノイズが減少しているのが分かります。バラックでもそれなりに効果がありました。あとでLMH6552あたりで差動プリの基板起こそうと思います。電源ノイズが測定できないとDAC作るのにも不便で……(^^;;

この辺のDCDC測定の話はいずれ記事にまとめます。


それにしてもテクトロのデジタルオシロは操作しやすくて本当に便利です。単発現象の観察もこれで可能になりますし、これから元を取るためにも来年はたくさん開発しなければ(苦笑)*2

*1 : LT1363もそれなりでしたがパルスノイズにかなり無力だった

*2 : しかし2466Bと2台体勢はさすがにオーバースペック(汗)

2011/11/15(火)最近作ってるもの

電子ボリューム作りました

e-volume.jpg

DC直結電子ボリュームです。入力電圧は単電源1.2V~16V未満まで。消費電流は3V以上なら0.2mA(200uA)で*1、サイズは約2cm×2cm。頑張りすぎました(^^

でも頑張った甲斐ありまして音は無茶苦茶良いです。R1610G+OHMITEの擬似Lボリューム(擬似T変形)よりも明らかに音がいいです。ボリュームで音質こんなに劣化してたんですね。

見ての通り基板にパターンカットしまくりなので基板起こしなおし。来年前半には頒布できるかと思いますが、色々頑張りすぎたので安くないです(苦笑)。細かい製作記事は年内には出せるといいな。

*1 : このうち125uAは20kΩのVRという。50kとか100kにあとで変更予定。

その他

  • XMOSの開発サンプルボード入手しまいた。鳴らしました。音は良くないです(当たり前(笑)
  • 電子負荷装置でも作りたいなと思っています。多分来年。
  • まともな長時間ロガーも作りたいなと思うのですが(つまりこれのリファイン)、どういうロガーなら欲しいですか? もしくは短時間でも高精度のロガー?

C81

またどうせ聞かれると思うので今回は先に答えておきます。落ちましたので不参加です(笑)*2 strvさんの同人誌に「電子工作関連の記事」を寄稿しようと考えてるのですが、なにぶんネタがありません。何か書いて欲しいネタありませんか?


で、悲しい事にですね、今回は頒布するつもりでD級アンプキットを用意してたという。あとは袋詰めするだけの状態。困ったなあ……(汗)

*2 : 当方、所詮ピコ手サイトですので(苦笑)

2011/07/05(火)DACの音質向上改造と、今後の予定

DACをまた更に色々検証して、改良してました。

それぞれ記事に細かい情報は載せてありますが、PCM2704DACはパターンカットとチップ部品等が必要なので難しいかも知れませんが、PCM2702-v2の方は簡単な改造が多いのでぜひお試しください。

数日かけた改造と検証と調整もようやく一段落してさっきスピーカーで聴いてましたが、非常に気持のいい鳴り方をしていました。

宣伝

嫌な人は飛ばして。

  • 低電圧ヘッドホンアンプの委託再入荷しました。現在個+30個で頒布終了になります。
  • このヘッドホンアンプの基板のみ頒布も検討していますが、現在まだ調整中です。
  • PCM2702-v2を自作するのにネックと言われたので、ご要望に応えて±12V-DCDCだけ取り出して頒布してみたのですが、予想以上に反響がないので困ってます。*1
  • MicroSD変換基板が余ってしょうがないので値下げになってます(苦笑)

*1 : プリント基板だけでも2度作ってる

今後の予定

まだ先になりますが、マイコンを載せて小型の電子ボリュームが作れないかなと検討しています。電源を選びたくないのでDCDC搭載して、それでいてノイズ対策して……うまくいくかどうか分かりませんが(苦笑)

ADC/DACタイプの電子ボリュームは御世辞にも音がいいとは言えませんが、知りうる限りもっとも音がいいシリコン抵抗を切り替えるデジタルポテンショメータは音がいいらしいという噂を聞いています。

基板を起こさなきゃいけないのですが、全部出来上がって動かしたら音が悪かったのでお蔵入りという可能性もなきにしもあらず(^^;;;


rail_split_bd.jpg

以前も出したレールスプリッターボードですが、1回路オペアンプとLT1010対応になって再度作成しました。オペアンプは色々試しましたがAD8597が一番良く、電圧も3V~30Vぐらいで動作。

1cm×2cmで厚さも2mmちょっと。音質も非常によく、TLE2426互換で使えるといいことずくめ……ですが部品代+基板代で原価1000円ぐらいになってしまう(汗)。「それならLT3582使ったほうがよっぽどいい」ので封印されました(苦笑)

これは作る前から分かってたことですが、作って満足したかっただけというパターンです。表には出ないこういう工作は実は多いのです(苦笑)


そういえばXMOS USB Audio 2.0 Reference Designってのが気になってます。DACがリファレンスデザインされたプログラマブルデバイスのサンプルボードなのですが、うまく応用すればついに高解像度DACが作れるかも知れません。今のところいじってる暇がないので今年後半の課題にしておきます。