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2012/03/21(水)TPA3110D2アンプでTA2020にリベンジしてきた
思い返すこと昨年夏。自作派ではもっとも有名なD級アンプであろうTA2020アンプのあるところへ、まだ回路調整中だったTPA3110アンプ(D級アンプ)を持ち込みました。そのとき、TPA3110D2アンプは高域の歪み音が顕著に目立って惨敗。
その後、フィルターを何度も何度も調整し、自前フルレンジ(8Ω)だけでなく、マルチウェイスピーカー(Victor SX-300/6Ω)でも確認試聴をしてようやくキットの頒布にこぎつけたわけですが、TA2020との比較試聴はできずじまいでしたので、先日ようやくリベンジマッチをしてきました。
比較条件
TA2020
- カマデンのキットベース
- 入力コンデンサはフィルムコン 2.2uF
- 電源はSBD改造済ACアダプタ
- アナログ電源は別載せの3端子レギュレータに改造済(参考記事)
TPA3110D2アンプは回路図どおりで、おまけに出力ノイズが多くて有名な安価で入手できる秋月15V/1.2A SW電源。
再生装置はいつものDAC。
音質とか
TA2020はもう古いチップなのですが、やっぱり聞いてみるとかなりいい音でなっています。優秀です。
負けたらやだなあ……と思ってTPA3110D2アンプに取り替えてみたら、とりあえず負けている感じはなし。全体的にTA2020より明瞭さと定位が改善した感じで軽快に鳴らしていました。
負けてない、多分勝った……というかようやく勝てた(苦笑)
TPA3110D2の良いところ
どうだこのブログのアンプすごいだろう! とはならなかったり(苦笑)
さすがにチップが作られた時代の差がありまして、TPA3110D2は駆動方式が従来のD級アンプとは異なります。新方式のD級アンプは放射ノイズ(EMI)が従来のものより格段に低く(詳しくはTiのサイトを見てください)、出力フィルタにコイルを使う必要がありません。
つまり
- スピーカーインピーダンスによって出力フィルタを調整する必要がない
- 元々の放射ノイズが少ないので、フィルタを限界まで強くしなくても音に影響のある高域ノイズを除去できる*1
といった特徴があります。だから、TiのTPA3110がすごいだけなのですけど、それにしてもTA2020も(作られた時代を考えたら)優秀だなと改めて感心しました。
TA2020はアルプスのミニデテント(RK27)で、TPA3110D2はRD1610Gだったというハンデはあったので、どこまでがアンプの差かは分からない部分もありますが(汗)
蛇足
最近某所で名前をみかけたTPA3122D2は、TPA3110D2より以前に作られた旧方式のD級アンプです。なんで今頃そっちの旧方式チップをプッシュしてるのかよくわからないのですが(苦笑)
SX-300の所有者様もTA2020の所有者様も好みの音だったらしく少し欲しがってました。ちなみにSX-300所有者様はTPA1517の時はあまり欲しがられなかったので少し悔しくもあるのですが(^^*2