PCM2704 DAC Ver2 - DC直結・出力オペアンプレス

はてブ数 2021/08/05

PCM2704 DAC(Ver1)キットを再販にあたり、大幅強化してみました。

PCM2704-v2.jpg

概要

委託しているPCM2704DACが2019年2月から在庫切れになっていて悩んでいました。

初期設計(Ver1.0)から10年以上が経過し、ハイレゾが普及しつつあるこの時代にPCM2704はチップの制限上48KHz/16bitまでしか再生できません。再販するにはある程度まとまった数を作る必要がありますが*1、不良在庫を抱えたくありません(苦笑)

しかしながら再販の要望も複数頂いており、どうにか応えたい。

それならばいっそのこと「音質に全振りしたVer2を作ってしまおう」というので作られたのがこのDACです。

*1 : 少数ずつ作っていると原価が全く見合わなくなります

回路図と部品表

pcm2704-v2.png

部品記号部品名使用部品型番備考
U1,U2低ノイズ3端子レギュレータ(3.3V)ADP150AUJZ-3.32Ver1.4はADP150専用
U3USB DAC 16bit/48kHzPCM27041PCM2704Cでも可(確認済)
U4DCDC反転チャージポンプMAX889RESA1LTC660から変更
Q1, Q2低ノイズPNPトランジスタBC859C, 21522SA1015とかでも可
X112MHz TCXO 2.5ppmFT3HNBPK12.0-T1112MHz-TCXOなら何でも
L1コイル 100uH/40mA-12012チップ使用
R1-R9チップ抵抗各種-11608チップ使用
R51-R54薄膜チップ抵抗 1KΩ-4高音質チップ抵抗
R55-R56薄膜チップ抵抗 5.1KΩ-2高音質チップ抵抗
C1-C8積層セラコン 0.1uF-12012チップ使用(X7R)
C9積層セラコン 10uF-12012チップ使用(X7R)
C10-C18フィルムコン 0.1uF-92012/ECPU使用
C21-C32高分子コンデンサ 6.3V 820uFA750 or PSF12470uF以上
C51-C54PPSフィルムコン 1000pFECH-U1H102JX54高音質フィルムコン
J1USB Bメス基板コネクタ1-
J24極ステレオミニジャック-1-

設計方針と改良点

Ver1.4の問題点

Ver1.4の回路はある種の完成系で、これを改良するとなると大きな決断をせざる得ません。大きな決断というのは、何かを犠牲にしてでも音質を一番良くするということです。

Ver1.4の出力LPFにはいくつかの欠点がありました。

pcm2704-Ver1.4-LPF.png

  1. 出力抵抗がないため、使用できるオペアンプが限られる。
  2. 電源電圧が±4V程度しかないため、使用できるオペアンプが限られる。
  3. ベッセルフィルタ構成が良くない。*2

他にもオペアンプ電源が安定化されていないとか色々あるのですが、とにかくすべての原因は半ば強引にオペアンプでLPFを動作させていることにあります。ここは設計当時の「価格(回路規模)を抑えて音質を狙う」ために妥協した部分です。

Ver2.0での改良点

抵抗とコンデンサだけのシンプルなパッシブLPFのほうが(ほとんどのケースで)音質は良くなります。これは当たり前のことなのですが、なぜオペアンプが必要だったのでしょうか。

それはPCM2704の出力に含まれる出力オフセット(+1.64V)をキャンセルするためです。オフセットがなくなれば、音質低下の最大要因である出力カップリングコンを排除できます。このために多くのことが犠牲になっていました。

これをどうにか解決できないかと検討と試行錯誤を繰り返し、オペアンプを使わずに出力オフセットをキャンセルする方法を思いつきました。

pcm2704-v2-LPF.png

オフセット分をマイナス電圧で引き下げる作戦です。オフセットを+1.64V、マイナス電源を-4.2Vとすると、R56は次のように求められます。

{\rm R56} = \frac{{\rm R52}+{\rm R54}}{1.64} \times 4.2 = \frac{4.2(1+1)}{1.64} \fallingdotseq 5.12{\rm K\Omega}

この5.1KΩは音質に関わるので(RT0603等を持っていないと)簡単には変更できません。よって、出力オフセットはR3の値で調整するのですが(50Ω増やすと出力電圧が+20mVぐらい変化する)、左右同時にしか調整できません。

とはいえ、USB電源電圧が5.00~5.05V付近ならば、コンデンサのエージング後にオフセットは20mV程度に収まるかと思います。

Ver2の特徴

Ver2の欠点

音質は最大限進化させてものの、これはこれで欠点があります。

  • 出力電圧レベルが小さく、約1.3Vppしか出せない。

これが音質のために犠牲になった部分です。PCM2704は出力電圧範囲が元々小さめなところに、パッシブLPF&オフセットキャンセルの回路を詰め込んだことが原因です。これは諦めるしかありません。

1Vppあれば最低限問題は起こらないと思いますが、そういうものだとご理解ください。

音質比較

手持ちのDACと比べてみました。

セルフ魔改造PCM2702 DACとの比較

常用している魔改造PCM2702ですが、今回のPCM2704-v2の圧勝という悲しい結末になりました……。

慌ててPCM2702を再改造するものの、再改造してもこのPCM2704-v2のほうが良いようです。*3

msBerryDACとの比較

去年まで頒布していたラズパイ用 384kHz/32bit DACです。PCM2704-v2の勝ちでした……。

「それはさすがにまずい」ので、msBerryDACを改造して C1/C2 を 10nF→1nF に変更しました。

C1/C2改造msBereyDAC > PCM2704-v2 > ノーマルmsBerryDAC

というわけで、DACはチップの性能もさることながら回路設計が重要というのがよく分かる結果になりました。

*3 : 完全に余談ですが、PCM2702は出力インピーダンスが高いため、出力オペアンプレスは少々難しくなってます。そのため出力オペアンプLPFを簡単には除去できませんでした。

まとめ

  • PCM2704 DACの出力電圧範囲を妥協して、音質を進化させた。
  • 使用している部品も進化させた。

キットの購入は委託先から。このDACは再販しない可能性があります。

2017/06/27(火)初めてのPCBWay (PCBGOGO/ALLPCB)

PCBGOGOの宣伝活動が酷すぎて死んでも使いたくなかったので、PCBWayに注文してみました。

以下、同じ会社の別営業窓口のようなものなのでどこ頼んでも実質一緒です。

  • PCBWay
  • PCBGOGO
  • 3PCB
  • ALLPCB

目次

特徴

  • ガーバーデータはelecrowやFusion PCBと同じ
  • 支払いがPayPalのみ
    • PayPal手数料として数ドル(10%?)取られます。
  • カートに入れてすぐには注文できず、データ確認後注文できるようになる。
    • しかもこのデータ確認は土日もokで、夜もやってるっぽい。

データ確認が先と知らなかったので「なんで注文できないんだ?」としばらく悩んでしまいました。

続きを読む

2016/07/06(水)Fusion PCBが微妙だったので、Elecrowを使ってみた

プリント基板の製作に、普段P板を使っていてFusion PCBに移行しつつあったのですが、色々と問題があってElecrow(紹介リンク)を使ってみることにしました。

ついでにその他格安基板屋さんについてもまとめています。

Fusion PCBの問題

  • 製造は速いけども、早く発送する気がまるでない。
  • 一度登録したクレジットカード情報を削除する方法がない。
  • キャンセル品*1の返金を忘れられて、1ヶ月待たされた。

*1 : 注文後即キャンセル

Elecrowのルール

Fusion PCBと同じ機械なのか非常によく似ています。

項目P板Fusion PCBElecrowPCBWay
最小パターン幅0.127mm0.1524mm0.15mm0.15mm/0.1mm*2
最小パターン間隔0.127mm0.1524mm0.15mm0.15mm/0.1mm*2
最小パッド間隔0.127mm0.1524mm0.15mm0.15mm/0.1mm*2
最小シルク高さ1.0mm1.0mm0.8mm0.8mm
最小シルク線幅0.127mm0.1524mm0.15mm0.15mm
最小ホール経0.3mm0.3mm0.3mm0.3mm/0.2mm*3
最小ランド経(PTH)0.6mmHole+0.3048mmHole+0.1524mmHole+0.15mm
外形線との間隔0.3mm*4-0.7mm*5-
銅箔厚18um/35um35um/70um*635um/70um35um/70um/105um

*2 : 0.15mm未満は特注

*3 : 0.25mm, 0.2mmは特注

*4 : ベタの場合0.5mm

*5 : 0.4mmぐらいでも作ってくれる

*6 : 70umでは最小パターン幅/間隔が0.254mmになるので選択は難しい……

面付けルール

Readme before ordering PCB online.PDFより抜粋。

elecrow_panalizing.png

  • 同一基板の面付け
    • 試作時は面付け代がかかる(Fusion/Seedは無料)
    • 量産時は無料。
  • 異種基板の面付け
    • 5種類まで。
  • 面付けはV-cut処理

面付けデータ

How to Reduce Cost with Panelizing Serviceに説明がありますが、試した限り「外形線でV-cutラインを入れて、枠外の外形線レイヤーに『V-cut』の注釈を入れて」おけば処理してくれます。

  • Vcut線は外形線に書き込む。
  • 最小基板サイズ : 8cm×8cm(実際は5cm×5cm以上っぽい)
  • Vcutとパターンの間は0.7-0.8mm程度離す(板厚1.2mm以下は0.6-0.7mm)
    • 実際は0.4mmぐらいでも作ってくれます。

ガーバーデータの形式

Fusion PCB/Elecrow/PCBWayの3つは一緒です。

  • 部品面パターン : .GTL
  • 部品面レジスト : .GTS
  • 部品面シルク : .GTO
  • 半田面パターン : .GBL
  • 半田面レジスト : .GBS
  • 半田面シルク : .GBO
  • 外形線データ : .GML
  • ドリルデータ : .TXT

ステンシル(メタルマスク)製造時。

  • 部品面マスク : .GTP
  • 半田面マスク : .GBP

注文から届くまで

送料$20だったので、OCS/ANA Expressで注文しました。

  • 6/30 注文
  • 7/04 Traceable
  • 7/05 国内着
  • 7/06 基板到着(佐川)

注文から6日後に到着してしまいました。早い。2週間かかるFusionはもとより、P板頼むより早いんですけど(苦笑)

2回目

  • 7/15 注文
  • 7/20 Traceable
  • 7/21 国内着
  • 7/26 基板到着(佐川)

国内の輸入申請で4日止まるという珍事。「Prototyping Board」の意味がわからなかったらしいんだけども、OCS/ANAさんはもうちょっとしつこく電話してくるか、そのままPrototyping Boardでググるなりしてほしい。

3コールぐらいで切れる電話なんて出られないよ。

UPSとかFedexとかなら、そんな凡ミスはしない気がしてきた。

基板の品質

elecrow_pcb.jpg

上がElecrowで、下がFusion PCBです。高解像度の画像置いておきましたので、クリックすると拡大します。

シルクが断然綺麗ですね。シルク位置は若干ずれてますが、個人的には許容範囲です。そしてP板でハズレ工場引いたときよりも綺麗です(笑)

2回目

elecrow_pcb2.jpg

シルクがずれてパッドの上に完全に乗ってる。そして前回よりもシルクの印刷が汚くなってる。どうしよ……。

→サポートに問い合わせたら再製造してくれました。

量産製造

200枚ほど製造してみました。

elecrow_pcb_batch.jpg

  1. レジスト不良
  2. 基板にキズ
  3. ホール潰れ(ただしP板でもパッドが小さいと言われ製造拒否られた幅*7
  4. シルク汚れ

その他、ホール潰れ(ハンダ埋まり)が1つ、細かいキズや汚れは数えられないぐらいありました。+10%ぐらい余分に製造して検品しないとダメな感じです。

*7 : ホール経1.8mm、ランド経2.4mm。推奨ランド経は満たさないけど、製造基準書は満たしているのでなんで拒否られたのか謎。しかも以前は結構な数を問題なく製造してもらっていて、再製造の度にルールの厳しくなるP板の謎。

まとめ

  • 値段やデザインルールはFusionと同じぐらい。
  • Fusionよりもオーダーの融通は効かない。
  • OCS/ANAを使うと7日ぐらいで届けてくれる。*8
  • シルクが綺麗。
  • 注文枚数より2~3枚余分に入ってる。
  • 1割ぐらい多めに製造して検品した方が良い。

この記事を書いてから数年経ちましたが、ほぼほぼElecrowしか使用しなくなりました。

Elecrow紹介リンク(利用者側500point/紹介者側1000point付。紹介リンクの詳細

*8 : Fusionは何を選んでもシンガポール経由で送ったりして、早く届ける気がない。

関連記事

2016/04/18(月)普段P板の人がFusionPCBに基板を注文してみた

P板の品質にはまあまあ満足しているのですが*1、最低3万するので*2試作基板作るにはちょっと値段が高いのですよね……。

そんなわけでP板使いの人がFusion PCBを使ってみたメモを。

*1 : 昔は必ずフォトシルクという高品質なシルク印刷をしてくれたのですが、最近シルクの方法を「お任せ」にすると工場によるのか汚いシルクのことがあるので、それがとても不満

*2 : 最安だと2.5万円ぐらいだけども。いつもだいたい3.5-4.0万円。

Fusion PCBとは

いくつかある格安基板製造会社のうち、比較的品質の評判がよく、それでいて値段の安いところです。

最安なら$9.9で基板を作ってくれます。1000円ぐらい。

Fusion PCBのデザインルール

よく使うP板との違いをまとめてみます。

項目P板Fusion PCB
最小パターン幅0.127mm0.1524mm
最小パターン間隔0.127mm0.1524mm
最小シルク高さ1.0mm1.0mm
最小シルク線幅0.127mm0.1524mm*3
最小ホール経0.3mm0.3mm
最小ランド経(PTH)0.6mmHole+0.3048mm以上
銅箔厚18um/35um*435um/70um

P板はルールに違反すると弾かれますが、Fusion PCBは細かいルール違反でも基本的にはそのまま製造してくれます。

面付けルール

面付けの方法は「What are the PCB panelization rules?日本語)」にありますが、要するに基板同士をくっつけて配置すればokです。

  • 同一基板の面付けは、面付け代不要
  • 異種基板の面付けは、種類数に関わらず5面付けまでで有料

P板のように切り離してくれるのかな? と思ったら、単にVcutで処理した基板が送られてきました。

  • 最小基板サイズ : 60mm×60mm
  • Vcut後最小サイズ : 15mm×15mm
    • 追加料金$16を払えば:8mm×8mm
  • 板厚:1.0mm以上
  • 42面付まで無料
  • 異種面付は9種類まで

P板は台湾工場を選べば制限なくやってくれますし、Vcutと面付けは別々として扱われるので(Vcutではない切り離された面付けができるので)、ちょっと融通は効かないですね。

ただのV-cut

アウトラインはつなげた状態で、シルクスクリーンに直線を引いてVcutすればいいらしい。この方法のV-cutで面付けしようとすると、面付け料金払えと怒られます(苦笑)

*3 : 推奨0.2mmで、シルク線幅 = 高さ*0.2が推奨値。

*4 : 70umは特注対応。その際、最小パターン幅が0.15mmになる。

ガーバーデータの形式

P板、Fusionどちらもzipなどで圧縮してファイルを送信します。

P板はREADME.TXTなどのファイルを用意し、その中に拡張子とレイヤーの対応付けを記述します。

(1)部品面パターン		*.cmp
(2)半田面パターン		*.sol
(3)部品面レジスト		*.stc
(4)半田面レジスト		*.sts
(5)部品面シルク			*.plc
(6)外形線データ			*.dim
(7)ドリルデータ			*.drd

Fusionは予め定められた拡張子に、ファイル名を変更します。

  • 部品面パターン : .GTL
  • 部品面レジスト : .GTS
  • 部品面シルク : .GTO
  • 半田面パターン : .GBL
  • 半田面レジスト : .GBS
  • 半田面シルク : .GBO
  • 外形線データ : .GML
  • ドリルデータ : .TXT

注文から届くまで (EMS)

面付けしたり色々カスタマイズしたりしても$100ぐらいですのでお安いです。

送料ですが、Air Mailが最安で$6ぐらいでしたが、ものすごく(1ヶ月以上とか)遅くなることがあるらしいので、EMSを選択しました。昔中国から買い物したときは、EMSで1週間もしないで届いたので、比較的早く届くかと思っていたのですが……。

  • 3/31 オーダー
  • 3/31 基板製造開始(PCB Processing)
  • 4/05 基板製造完了(In production)
  • 4/06 発送準備中(Processing)
  • 4/08 追跡可能(Traceable) …… しかしこの時点では追跡不可能
  • 4/11 17trackでのみ追跡可能に。発送準備中。
  • 4/14 EMS荷物としてシンガポールより発送
  • 4/16 国際交換局に到着
  • 4/17 国際交換局から発送
  • 4/18 荷物到着

製造完了から実際に発送されるまで実に9日。製造完了から到着まで13日。EMSの意味が無い。Air Mailも同じルートを通るそうなので、それでも大して変わらなかったんじゃないかと思ってます。

中国の荷物がなぜシンガポールから発送されるかと言うとその方が安いからだそうです

注文から届くまで (UPS) 2016/05/25

UPSは早いらしいと聞いたのでUPSで頼んでみました。

  • 5/09 オーダー
  • 5/11 基板製造開始(PCB Processing)
  • 5/13 基板製造完了(In production)
  • 5/17 発送準備中(Processing) - 深センから出荷
  • 5/18 追跡可能(Traceable)
  • 5/19 香港着
  • 5/21 UPSに荷物引き渡し。香港から発送
  • 5/22 シンガポール到着
  • 5/23 シンガポールから発送
  • 5/24 深セン着(飛行機の経由地?)
  • 5/24 日本着
  • 5/25 荷物到着

製造完了から発送まで8日。製造完了から到着まで12日。EMSより1日早いだけ。

またなぜかシンガポールを経由して、しかもシンガポールから工場のある深センを経由して荷物が届くという*5クソ仕様でした。

*5 : 飛行機の経由地だからしょうがないのでしょうが、悲しい気持ちになる

基板の品質

FusionPCB-test.jpg

シルクは思ったより綺麗でした。一番小さい文字は「1.0mm/幅0.15mm」ですが、やや潰れています。読めなくはないですけど。少し大きめの「1.5mm/幅0.2mm」は十分な品質。

あとレジストとシルク間にマージンがあるせいで、シルクがP板に出すものよりも狭く(細く)なっていました。

シルク以外に特に気になるところはなし。

まとめ

  • お値段も安く基板の品質は十分。
  • 高さ1mmのシルクは潰れやすい。
  • 発送方法に関わらず早く届ける気はないらしい(EMSやUPSを選択するのは愚行)
  • 追記(2019/03/06)
    • 最近はシルクもきれいらしい。
    • OCS ANAに対応して早く届くらしい。

次はElecrowに頼んでみようと思います。とはいえP板以外の選択肢ができたのは良いですね。

リンク

2011/05/06(金)Debian で標準起動する rpc サービスを止める 

Debian6で稼働中のサーバに、iptables で通過設定してあるホストから nmap でポートスキャンをかけたらこんなことに。

# nmap -sT xxx.example.com

Starting Nmap 5.00 ( http://nmap.org ) at 2011-05-06 18:04 JST
Interesting ports on xxx.example.com (44.111.2.333):
Not shown: 991 closed ports
PORT    STATE    SERVICE
22/tcp  open     ssh
25/tcp  open     smtp
53/tcp  open     domain
80/tcp  open     http
110/tcp open     pop3
111/tcp open     rpcbind
587/tcp open     submission
995/tcp open     pop3s

rpcサービスがなぜか標準で起動している……。nfsなんて使わないので不要なサービスを止めたい。

ただ最近の Debian は起動設定まわりがいろいろ変更されて、chkconfigとかではうまく止まらないことがあるのでパッケージごと消すことにしました。

# apt-get remove portmap nfs-common

最近のdebianでは

# apt-get remove rpcbind nfs-common

メモ

特定のポートを使用中のプロセスを調べる。

# lsof -i:111
# netstat -ap

特定のファイルを含むパッケージを調べる。

$ dpkg -S [filename]