D級ヘッドホンアンプ Ver.2.3 / pwm-hpa2.3
単3電池2本で高速発振(約28MHz)させたD級ヘッドホンアンプVer.2.0の改良版です。記事執筆時点で、手持ちHPAの中で最高音質。
ずっとElecrow専門でしたが、最近Elecrowの製造が遅めなので、試しにJLCPCBを使ってみました。
| 項目 | Elecrow | JLCPCB |
|---|---|---|
| 最小パターン幅 | 0.15mm | 0.10mm / 2oz:0.16mm |
| 最小パターン間隔 | 0.15mm | 0.10mm / 2oz:0.16mm |
| 最小パッド間隔 | 0.15mm | 0.10mm |
| 最小シルク高さ | 0.8mm | 1.0mm |
| 最小シルク線幅 | 0.15mm*1 | 0.15mm |
| 最小ホール経 | 0.3mm | 0.3mm*2 |
| 最小ランド経 | 0.45mm | 0.4mm |
| 外形線との間隔 | 0.7mm*3 | 0.20mm |
製造能力は概ねJLCPCBのほうが高いけども、どっちでも一般用途には十分。
単3電池2本で高速発振(約28MHz)させたD級ヘッドホンアンプVer.2.0の改良版です。記事執筆時点で、手持ちHPAの中で最高音質。
オペアンプ+バッファのHPA回路にて、全体の仕組みを変えずにバッファ回路だけ変更してどれが一番良いか検証してみよう! という企画です。

3つとも同じようなバッファ回路になっていますが、バイアス電流の仕組みが少し異なっています。
さて、この3つを音が良い順に並べるとどうなるでしょうか? 予想するのも楽しいと思うので、X(Twitter)でアンケートをしてみました。
みんなすごいなー。結論として音が良い順に並べると以下のようになります。
カレントミラー > 薄膜抵抗 >> CRD
ただの主観ですが、結構はっきり違います。
昔はよく使っていたCRDですが、ここ何年かは全く使わなくなっていました。あるとき、実験として抵抗に置き換えてみたらめちゃくちゃ音が良くなったんです。
CRDのほうが回路として安定するし(オプアンプから見た負荷も軽いし)、取り出せる振幅も大きくなるにもかかわらず、音は薄膜抵抗のほうが良かった。抵抗ぐらいシンプルなほうが良いのかなと漠然と思っていたのですが、カレントミラー回路の音が良いことから原因が推測できます。
おそらく上の回路ではCRDの定電流源としての安定性が良くないことが原因です。今回使用したCRDを安定動作させるためには、両端に8~10Vぐらいかけてあげる必要があります。実際10mAのCRDを使って6.2mAしか流れてないわけで、規定の飽和動作をしていません。飽和状態で使用しないと、(オペアンプの)出力電圧によってバイアス電流が非線形に変動してしまいます。*1
そんなわけでここ何年か抵抗を使用してきたのですが、一応カレントミラー回路も検証したほうがよいよね? とも思っていました。放置された理由はカレントミラー回路を組み込むのが面倒なのと「回路的には超安定するけど、多分抵抗より音悪いんだよな……」という予想(苦笑)
検証したら、これまた明らかにカレントミラー回路のほうが音が良かったです。この回路だと(オペアンプから見たとき)理想定電流源に近いんですよね。つまりオペアンプ対して抵抗よりも負荷が軽くなることが大きな要因だと思われます。
基本的に「バイアス電流が多いほうが音が良い」のですから、その知識があれば簡単に並べ替えできます。
なぜなら「それ単にバイアス電流が増えただけでしょ?」というツッコミをされないように(実験時にその要因を排除できるように)、回路の電流値を設定してあるからです。

左右の回路、どっちが音が良いと思いますか?
アンケートでは、およそ「左が良い:右が良い=2:1」という投票結果でした。
聴き比べた感想は、やや左が良いかな(大きな差はなさそう)。
まず普通に回路を考察してみます。C1に位置するコンデンサですが、これは経験上容量が大きいほど音が良くなることが分かっています。
右回路の中点と出力の接続を一度無視すると、単純に左から右の回路になった場合、C1に相当するコンデンサ容量が半分になっいます(コンデンサの合成容量)。
もうひとつ、X(Twitter)で指摘していた人が居てさすがと思ったのですが、右の回路は高周波特性が悪化します。オペアンプの高周波出力がC2/C3コンデンサを突き抜けて出力(負荷)に接続されているためです。

2つとも音が悪くなる要因として考えられます。
どちらにもC1の820uFを付けた状態で、C2, C3に100uFを追加したとき追加したとき明らかに良くなったので、それならばってことで上の比較回路を考えてみたのですが、実際作ったら微妙な感じ。
もう少し回路を工夫して検証してみても良いかもだけど、820uF×3(C1-C3)してもC1単独より悪いっぽいからダメかも。
ところで全部正解した人は居ましたか?
ヘッドホンアンプ回路をいじっているときに、ふと思い立って、DAC(PCM2702DAC魔改造品)のLPFを変更してみました。

なんとなく「LPFは抵抗とコンデンサのみで構成する」ってイメージがあると思うんですが、ヘッドホンアンプでは出力フェライトビーズ(orコイル)が驚異的な性能と音質を実現している*1ので、別にフィルタに使ってもよくない?と。
PCM2702のDAC出力段も、LPFも結局オペアンプ回路なので、どちらもフェライトビーズにより負荷を軽くしてあげたことで、結構音質が良くなりました。

載せ替えた直後と時間たった後で音が変わるので、30分ぐらい鳴らした後で比較しました。
本当は回路調整とオペアンプ変更は同時にテストすべきだとは思いますが、時間がかかりすぎてやってられないため*2、適当なオペアンプにて回路を最適化したあとでオペアンプ選択しました。
ここに書いたやつは基本的にどれも良かったです。回路等によって最適は変わるという前提のもと、この中で特に印象深かったのは、LT6018、OPA828、OPA1611の3つで、そこまで差はないかなという感じです。
未だにPCM2702をメインで使ってるのもアレな感じはしますが、その辺のスペックだけ384kHz/32bit DACよりは音も良いから困りもので……。
過去の魔改造+今回のLPF変更でPCM2704 Ver.2よりは多少良くなりましたが、msBerryDACには明らかに劣ります。msBerryDACなんて化け物DACを1万円以下で頒布した奴は、ほんと狂ってると思う。
ハイレゾDAC作りたいなあ。
Logicool(海外だとLogitech)のゲームパッドF310(リンクはF310r)を分解しました。
電源やマザーボードとの相性、差し込むポートの影響が大きそうです。


普通のネジなので簡単に分解できます。メインプロセッサはCY7C64315(or CY7C64316)のようです。

これでもごく稀に認識しないことがあるので、電源コンデンサを増量してあげました。
以前書いた通りPlayStation 2のコントローラーが手に馴染んで好きなのですが、もう安価に手に入らない*1のと、Xinput非対応だと何かと不便なので置き換えてみました。