Chu Moyヘッドホンアンプ製作のコツ
※2009/02/15 全面修正。
自作のヘッドホンアンプと比較のため、CMoy式のヘッドホンアンプを作成しました。
※2009/02/15 全面修正。
自作のヘッドホンアンプと比較のため、CMoy式のヘッドホンアンプを作成しました。
ダイソー製LEDライトが電池不足で使えなくなったので、ペンライトを買いました。しかしダイソーライトは無茶な仕様ですよね。すぐ(電池が)切れる安っぽいライトには嫌気がしていたので、ペンライトチックなのを買ってみました。単4電池式。
無駄にエネループ。点灯させたところ……暗い。電池1個だから、LEDは点灯できず豆電球なんですよね。指向性が広い(光が広く広がる)から余計暗く感じます。LEDライトならば蛍光灯のなかでもはっきり照らしていることが分かりますが、豆電球式はどこ照らしてるんだか全く分かりません。LEDライトがいかに明るいかを思い知りました。
どうしょうもないのでアルカリ電池に取り替えて、プラスチック部分にアルミホイルを入れて少し指向性をあげてみました。焼け石に水な感じですけど、少しマシになりました。でもLEDライトには遠く及びません。
これぐらいの外装(サイズや外観)で電圧コンバータが乗っている安価なLEDライトとかほしいなぁ。
このヘッドホンアンプは当ブログの中で、初代に当たります。こんなんでもヘッドホンアンプになるんだという感じであって音も別段悪くはないのですが、成熟度の面から以下の新しいものを推奨します。
このアンプはいわゆるダイアモンドバッファのみのアンプで、どこにでもある部品(2SC1815/2SA1015)で作ることができます。出力電圧範囲が狭い問題などもありますが(高能率ヘッドホンならば十分な音量が出せる)、ちょっと試すには面白いと思います。こんな回路なのに、音も決して悪くありません。
回路図は片チャンネル分です。電源以外はもう1つ製作してください。
再生について
詳しい方はすぐわかると思いますが、ただのダイアモンドバッファ回路です。
ヘッドホンで音楽を再生しているとき、その信号(電圧レベル)は通常入力電圧よりも小さくなります。オペアンプの利得は少なくとも80dB程度あり、オペアンプ入力端子ではピーク0.1mV程度の信号(電圧差)を扱っています(小さい音ならば1uV以下)。回路中に小さな信号が存在するということは、それだけ電源や外来ノイズに弱くなることを意味しています。
最近の再生装置(ラインアウト)は+4dBuと言われ、ヘッドホン直結時には(電流不足は別として)音割れして聴けないぐらいの信号が出ています。ほとんどのケースで、再生装置出力側の最終段にオペアンプが付いていてバッファしています。
あまり意味のない*2再生装置側のオペアンプを排除してしまうという割り切った考えでこの回路は作られています。
メリットについて解説します。オペアンプではその高い利得から周波数追従性を優先すれば回路が不安定になります。発振しないように収めこまれていても、位相特性の変化は避けて通れません。オーバーシュートもその1つで(これは顕著な例であるだけで他にもある)波形の乱れによる音質劣化が避けて通れません。
NO-NFBといわれるオーバーオール帰還のない回路では、波形くずれのない優れた高周波特性を得ることができます。
また、一般に両電源を作るため006P(9V乾電池)から生成する回路がよく使われますが、この回路は両電源回路です。中点からGNDを生成する回路では、電流を流したときに(大きな音が鳴ったときに)GNDの電位がゆらいでしまい音がぼやけます。*3
以下の部品は当時のもので、今もって推奨しているわけではありません(特に上2つ)。
大変にクリアな音です。ノイズは皆無。再生装置の音が如実にヘッドホンから出てきます。音の立ち上がり、立ち下がりが非常によく超高域まで綺麗に再生され、それでいて刺々しさは微塵もなく非常になめらかな音がなります。DCアンプだけあり、超低音まできちんと再生され、またその低音がきちんと止まります。ビートを打つような曲で変にもわもわすることはありません。
LM4880と比べると、LM4880の再生音が雑に感じます。そしてLM4880の高域がまるい(スライドガラス越しに聞いている)印象です。(LM4880は決して悪い音ではないのですが……)
(音量によって)歪み率が最大1%程度ありますが、通常再生時に歪みを感じることはありません。ただし、電池の電圧が下がると歪みます(このときは電池を交換します)。電源を入れて1時間ぐらいで鳴り方が変わり、より良くなります。
NO-NFBですので、NO-NFBアンプの製作について(マイナーオーディオの部屋さん)の解説はそのまま当てはまります。
ステレオミニミニジャックの先端から1、2、3ピンとしたとき。
ピン | 方向 | 機能 |
---|---|---|
1pin | 入力端子 | 外部にマイクなどを接続 |
2pin | 出力端子 | 外部にヘッドホンなどを接続 |
3pin | - | GND |
2pinからは(非通話時)+0.5V程度の電圧がでており、短絡させることで呼び出し中の電話を取る(着信を受ける)ことができる。
写真右の上から順に。
方向 | 機能 |
---|---|
入力端子 | 電話に出るときのスイッチ。GNDと短絡→電話に出る |
出力端子 | 外部にヘッドホンなどを接続 |
入力端子 | 外部にマイクなどを接続 |
GND | - |