- キット各種完売。
- msBerryDAC改造情報
2010/05/17(月)省電力マシンで Ubuntu 10.04 Server セットアップメモ
- 省電力なハードウェア
- インストール
- 最初にしたこと
- rootとwheel
- 日本向けパッケージの追加
- 固定IP
- 雑多な設定
- その他パッケージ
- tmpfs
- コンソール画面の解像度設定
- コンソールの日本語表示
- RT8111Dドライバのインストール
- 物理バックアップ
以前の資料。
- ML115 G1/Ubuntu 8.04 LTS Serverセットアップメモ
- Linuxでmdadmを使ったソフトウェアRAIDの構築・管理メモ
- Postfix + Dovecot on Ubuntu 8.04 LTS設定メモ
Canonのじゃじゃ馬プリンタ(CAPTプリンタ)がなければFreeBSDでも入れたかったところですが。今回は最初からUTF-8環境で構築したため文字コード周りは楽でした。
2010/04/05(月)Linuxなリモートサーバを自動バックアップ
LinuxやFreeBSDのリモートサーバを自動的にバックアップする仕組みを構築したときのメモ。
基本戦略
- リモートサーバ上の特定ディレクトリを1日1回程度自動バックアップする。
- バックアップには tar を使う。
- 定期実行には crontab を使う。
- 手元のサーバにも、バックアップのコピーを自動で送り込む。
最初sftpを使おうと思ったのですが(参考資料)、ftpのようにputのみの許可にできないのでやめました。ftpでも良いのですが、今更(この時代に)ftpのサービスなんて起動したくない。
色々考えた結果。
- 手元サーバにWebDavを入れて、PUTメソッドでファイルを送り込む。
- 転送ファイルの秘匿が必要なときは暗号化する。
使用ツールの選定
WebDav(HTTP PUT)を実行できるツールを探すのにひと苦労しました。cadaverというツールが有名なのですが、対話的プログラムなので自動化全く向かない。色々探していると、ndという小粒なツールを発見。ありがたいことです。*1
ファイルの暗号化には openssl コマンド。
リモートサーバ内にもバックアップを保存するので、古いバックアップを削除するためのツールとして tmpreaper(tmpwatchの代わり)を使用しました。
# apt-get install tmpreaper # apt-get install nd
手元サーバ
Apache に mod_dav と mod_dav_fs を入れました。
リモートサーバへの仕込み
まず次のスクリプトを仕込み ~/bin/backup.sh として保存しました。
#!/bin/sh #------------------------------------------------------------------- # Automation backup script #------------------------------------------------------------------- TMPREAPER=/usr/sbin/tmpreaper DIR=~/backup DATE=`date '+%Y%m%d'` FILE=$DATE-public_html.tar.gz # 30日経過したファイルを削除 $TMPREAPER -m 30d $DIR cd ~/ tar zcf $DIR/$FILE.tmp public_html/ # OpenSSLを使用してファイル暗号化 openssl enc -e -AES256 -k 'PASSWORD' -in $DIR/$FILE.tmp -out $DIR/$FILE rm $DIR/$FILE.tmp # 手元サーバに送り込む nd -p $DIR/$FILE http://(local-server)/davput/$FILE
~/backup は chmod 700 としておきます。
自動実行させるため、crontab -e として組み込みます。
# m h dom mon dow command 0 4 * * * ~/bin/backup.sh
手元サーバの設定
Debian系(Ubuntu)を前提として話しますが、他サーバの時は適当に読み替えてください。
- 保存場所 /home/dav/davput
まずWebDavを有効にします。
# cd /etc/apache2/mod-enable/ # ln -s ../mods-available/dav.load # ln -s ../mods-available/dav_fs.load # ln -s ../mods-available/dav_fs.conf
続いて dav_fs.conf を編集します。
Alias /davput /home/dav/davput <Directory "/home/dav/davput"> DAV on AllowOverride None Options None order deny,allow deny from all <Limit PUT> order deny,allow deny from all allow from 127.0.0.1 allow from (リモートサーバのIP) </Limit> </Directory>
リモートサーバのIPに対してPUTのみを許可します。GETなどを許可するといらぬデータ盗用を招きかねないので注意。より強固にするならパスワードもかけると良いでしょう。
保存場所である /home/dav/davput を www 権限で書き込みできるようにしておきます。
# chmod 700 /home/dav/davput # chown www-data:www-data /home/dav/davput
テスト
リモートサーバに入り、backup.sh を手動で叩きます。エラーがでず、手元サーバおよびバックアップディレクトリにアーカイブがおかれていれば成功です。
まとめ
手元サーバにはバックアップファイルがたまり続けるので、定期的に削除するか、tmpreaperをcrontabに仕込むと良いでしょう。
tmpreaperのメモ
tmpwatchを使おうとしたらそんなパッケージは無いと怒られたので。
debian系だと /usr/sbin/tmpreaper にたぶん入る。
# 最終更新日時で10秒経過したものを削除 $ /usr/sbin/tmpreaper -m 10s ~/dir # 最終更新日時で10分経過したものを削除 $ usr/sbin/tmpreaper -m 10m ~/dir # 最終更新日時で10時間経過したものを削除 $ usr/sbin/tmpreaper -m 10h ~/dir # 最終更新日時で10日経過したものを削除 $ usr/sbin/tmpreaper -m 10d ~/dir
VirtualHost対応のため curl を使う
ndコマンドは VirtualHost に対応していない(Hostヘッダを送信しない)ので、curlに変更しました。
curl -s -X PUT -H "Host: example.com" -T $DIR/$FILE http://example.com/davput/$FILE >/dev/null