ボリュームの聴き比べ
右から、アルプス電気RK09L(4)、RK27(3)、マルツRD925G(2)、R1610G(1)です。聞き比べのリファレンスとしては東京光音2CP601を使用しました。
東京光音2CP601
もはや言わずと知れた高音質なボリューム。CP2500とかに比べるとエントリーモデルのようにも取れますが、抵抗板に導電性プラスティックを使用したボリューム。ハンダ付けで熱をかけすぎてはダメだったり扱いが厄介な面はあるものの、濁りのないクリアな音質。
今回のリファレンス(基準)です。元々以前のコミケで視聴した方に教えていただいたもの。昔は1890円でいくつか買いこみましたが、値上がりして2500円になってからは買ってません。
アルプス電気RK09L
アルプス電気のミニボリューム。日本製品では比較的よく使われるボリュームです。
秋月や千石で100円ぐらいで売られている可変抵抗よりマシな音だと思いますが、結構がやがやして抵抗独特の音質劣化が感じられます。
アルプス電気RK27
アルプス電気の定番なボリューム。通称ミニデテント。800~900円。
比べなければかなり優秀な音ですが、2CP601と比べるとややガヤ付きます。抵抗独特の歪みがあり、比べてしまうと「うーん」。でも優秀なのはたしかで、値段も安価なことから自作派の定番品となっています。
マルツRD925G
マルツオリジナルの2連ボリューム。1個210円。なぜマルツオリジナル(?)かと言うと、Linkmanというメーカーで調べてたどり着く会社がマルツとほぼ一緒のようなので*1。
9mm幅でRK09Lとほとんど同じサイズ。どうせ安物……と思ったのですが、聴いてびっくり。2CP601とほぼ同じ音質。ええっ!? と思ってよくよくボリュームの軸を動かして見るとなめらか。カーボン抵抗独特のガリガリが無いのでカーボン抵抗じゃないのかも知れない。
今度余分を購入したら分解してみます。
マルツR1610G
秋月や千石で売っている安物ボリュームとほとんど同じ見た目の157円。抵抗板はおそらくRD925Gと同じ素材。
これまたびっくりの音質で2CP601とほぼ同じか、2CP601より若干いいんじゃないかって感じの音がします。これ絶対見た目で損してるなあ。売り方も、音質とか精度とか色々書けばいいのに(笑)
まとめ
音質で並べると、次のような印象です。図中「≒」とは書きましたが、左側の方が若干音質が良いように感じます。
R1610G > RD925G ≒ 2CP601 >> RK27 >>> RK09L
マルツオリジナルの2品に関しては、この値段でこの音質を出されるとショックですね。今後、高い2CP601を買わなくて済みそうなので、嬉しいといえば嬉しいのですが(苦笑)
メモ
- 「マルツR1610G」と「Bispa R1610G」はほぼ同じ音質です。
- 「マルツRD925G」と「Bispa RD925G / BSP92FG5(FG付)」はほぼ同じ音質です。
キットではBispa製ボリュームを使用しています。
分解してみた
左がR1610G、右が安物ボリューム。外見が同じだけあって、どちらもよく似た構造。試しに抵抗板だけ交換して聞いてみたところ、やっぱり音質の要は抵抗板にある模様です。左の方が綺麗に塗られてはいますが、材質も似たように見えますし、そんなに変わるものかと不思議に思いますね。