2006/09/21(木)ヘッドホンバッファアンプの試作中

バッファアンプでヘッドホンを鳴らす

トランジスタ(1石)ヘッドホンバッファアンプを試作してました。

下に書いたNJM2073ヘッドホンアンプを試作してて気づいたんですが、ヘッドホンアンプの場合、アッテネーターを通してアンプの初段に入力される電圧レベルって、実用範囲の音量だと数百μV~1mVオーダーなんですよね。そりゃ雑音に弱いわけで。

ヘッドホンアンプの出力なんて、せいぜい数十mVオーダー、どんなに大きくても数百mVオーダー。最近のプレイヤー機器の出力信号って民生用で1v p-p(ピークピーク)ありますから、「ボリュームを通してそのままバッファアンプに突っ込めば電圧的には十分なハズ」というA氏の発言が発端。

試しに2SC1815を使って回路を設計して組み上げたところ、簡単に発振すると噂のエミッタフォロアの発振を実体験*1。これはたしかにひどい。パスコンを付けたりと試行錯誤中ですが、現状聞いてかなりよさげなので*2発振を止められれば相当良い線行くと思います。

回路的には、音質の最大の障害であるカップリングコンを全部排除して、しかも単電源で動かすという無茶をやってます*3。しかしこれ作った本人からして「よくこれで動作するな」という感じなので、無事に試作完了して回路図公開したら袋だたきに会いそうです(笑)*4 電源はNJM2073ヘッドホンアンプの電源をそのまま使いましたが、電源コンデンサは1~2つ程度で十分そうでした(まだわかりませんが)。

その後

方式に無理がありすぎたらしく、発振が止まらないので諦めました。一石で色々作ってみましたが、現在のところ、この前示したNJM2073回路で十分という結末に…(汗

*1 : 1815のFtは50MHzです

*2 : 今日は手元にまともなヘッドホンがなかったので何ともいえませんが

*3 : シンプル is Bestが最近のポリシー

*4 : 発振をきちんと止められればですけど