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2007年07月10日の記事

どの程度歪むと変化を感じるか?

はてブ数 2007/07/10電子::HPA

自作ヘッドホンアンプの特性を色々計っているのですが、あれもこれもと色々と無茶した結果として*1、出力が多少歪んでしまいます(高調波歪みです)。歪み率計とかオーディオアナライザとか高度なものがあればいいんですが、そんな測定器は持っていないので、WaveGeneで1kHzの音を再生し、WaveSpectraでFFT表示させています。

でもFFT表示させるまでもなく人間の耳は敏感なもので、音がひずむとすぐに分かります。1kHzのsin波は人間の耳の歪み特性察知にもってこいです。どの程度で歪みを感じるのか、調べてみました。

測定値歪み率(THD+N)主観
thd01.gif
0.28%歪みをまったく感じない
thd02.gif
0.74%かすかに歪みを感じる
thd03.gif
1.01%明らかに歪みを感じる

「オーディオの科学の非直線性と歪」によると高調波歪みとして関知できるのは1%ということですので、大体合致しています。

アンプを作る際は、スピーカーやヘッドホンを繋いだ状態で(最重要)大体1~0.7%以下 (-60~-63dB以下)を目指すと良いようです。

*1 : ニッケル水素電池×2で動かそうとしていることが一番の大変なところですが(苦笑)