2008/07/08(火)日記 2008-07-08

疲れました、耳が(笑)。連日耳を酷使しすぎると、耳鳴りがするんですよね。それなんで気を付けてるんですが。DAC含め、そろそろ耳の方が限界です。つまり良すぎてよく分からない

当面のタスク

  • DAC用フィルムコンの聞き比べ(予想通りPPS圧勝)。
  • DAC用LPFオペアンプ聞き比べ(LT1115(LT1028ACN)かLT1037に絞った)。
    • その他, OPA211(LT1037に近くLT1037の方が上), AD8671(味付き)も良い。
  • DACプリント基板起こし。
  • ヘッドホンアンプ基板起こし。
  • ヘッドホンアンプボリューム(2CP601)の入手検討
  • 2SK170/2SJ74先行発注か。
  • オペアンプ/FETと音質の関係の追求。

DACについては回路は確定。オペアンプ次第でLPFを少し変えるけども、この辺は柔軟対応できるようにしておいて先に基板起こした方がいいのかも。スッキリした音の(クリアで綺麗な)LT1037か、モニターライクなLT1115か。

ヘッドホンアンプはFETを先に発注かけないとなんですが、単3電池(ニッケル水素)2本で某オペアンプが動きそうで、しかもそこそこ高音質なのでそれもありかと。しかしこいつを仕上げるのは少し時間かかるので、FET型で作っておくかなあ。*1

どれから手を付けるべきか。製作を先行させないといつまで経っても形にならない。

*1 : 高性能オペアンプと聞き比べてみましたけど、明らかに負けるってのは無いですね。小さくは負けることはありますけど、このレベルになってくると好みの範疇。

結局

プリント基板を起こし始めました。PCBEで書こうかと思ったけど使いにくさに耐えきれなくなって、MBEにしました。EAGLEとかもいいけど、基板にあれこれ細工しようとすると*2配線チェック機能が逆に邪魔に……。

*2 : DIP/chip部品両対応とか、複数部品対応とか。

後日談 2008/07/11

DACが調子悪いなぁー、いつもの音が出ないなあ、もっさりしてるなあ……と思ったら、試聴用にLT1037に載せ替えたのを忘れてました(汗)。時間経って音変わってきたけど*3、LT1115には敵わなそう。好みの問題ですが、音がまったりしてる(ゆるい感じ?)。

*3 : 面白いなあと思ったのは、徐々に変化するのではなく、ある時間経ったときに急に音質が変わりました。一部コンデンサをハンダ付けなおしたのでそっちかもしれないけど。

2008/07/03(木)日記 2008-07-03

HDDクラッシュ?

HDDによくファンとか付いてたりしますけど、うるさいから止めてしまうんですよね。元々ファンなんか付いてない小型(Mini型)マシンがあって、HDDを高回転のもの(Seagate Barracuda ATA V/UDMA)に交換したら天版が触れないぐらい熱くなるありさま。

そんなマシンが故障しまして、色々確認してみるとHDDがうんともすんとも言わない。仕方ないので分解したらこの有様でした。

hdd_crash.jpg

あまりの熱に制御基板のICが焼身自殺。たしかに熱だろうとなんだろうとディスク(磁気円盤)は物理的には壊れなかったけども、こりゃないよなぁ…。どんなに静かでも熱くなるディスクは嫌いです。中のデータはどうでも良いのですが、再インストールが面倒なのでとりあえず救出に挑戦かな。

フィルムコンの音質

色々比べ始めてますが、ひとつの傾向が見えてきました。予想通り、誘電体損失(誘電体雑音)の特性が命のようです。

ポリエステル(マイラ) < ポリプロピレン < スチコン, PPS

決め手はスチロールコンデンサ(ポリスチレン/PS)やポリフェニレンサルファイド(PPS)コンデンサの優れた誘電体特性。意外にあっさり決着しそうですが、未入手のEROのコンデンサ(KP1830/ポリプロピレン)の実力は、はたして?

検索するとPPSの音質に着目している人、そこそこ居るみたいです。

2008/07/01(火)祝30万アクセス

みなさまのおかげで30万アクセスを達成しました。ありがとうございます。ハードウェア(オーディオ関係)の記事が多く「よく分からない」という苦情がたまに来……もといもはや来なくなりましたが(苦笑)、ソフトウェアからハードウェアまで総合技術屋ブログとしてこれからも頑張っていきます。

ニッパ

nipper.jpg

ほんの出来心で、秋月の抵抗を分解しようとニッパでギュって握ったら、ニッパの方が壊れてしまいました。○の部分をみれば分かりますが先端が開いています。これでは、先っぽでちょいとリード(銅線)を切ることができません。

これじゃまるで仕事にならんので、新品を買いました。同じものです。ちなみに、壊れたニッパを直そうとしてラジペンでニッパを握ったら、今度はラジペンにガタが入ったのはナイショです(汗)。

フィルムコン

USB-DACがいよいよ大詰め。LPFフィルムコンを選定しようと、いくらか揃えてみました。左から「ニッセイAMZ」「ニッセイAPS」「銅箔スチロールコンデンサ」です。

案の定、抵抗やオペアンプほど差は大きくありません*1。比べるとAMZは多少歪みっぽい音がします。解像度ではニッセイAPSが一番。

海神でインスピレーションだけで買った銅箔ポリエステルコンデンサ(通称、銅箔スチコン/サンリング電子)。解像度感*2は他に劣るんですが、これがまたいい。ヘッドホンアンプ含め非常に味付けの少ないシステムに、こいつが唯一の味付けとなって「それはそれは心地よい豊かな音」がします*3。古い(悪い)ソースでも粗を目立たなくさせる感じかな。でも、この銅箔スチコンは製造中止品。フィルムコン探しの旅が始まりそうな予感です。

告知

30万ヒット記念ということで告知。このUSB-DACはキット化します。お楽しみに。銅箔スチコンを付属することは不可能なので、みなさんのフィルムコンのおすすめとかあったら教えてください。

*1 : 逆に言うとLPFのフィルムコンの音質の違いが分かるぐらいだと、音響システムが成熟されてきている証拠だと思う。実際前はまったく差が分からなかった。

*2 : 追記。実際の解像度とは異なる。AMZなどが単に荒っぽいだけ。

*3 : おそらく単純にこの銅箔スチコンを単体で使ってもこの音は出ません。ほかの回路、その他との相互作用によるものでしょう。ほんと他の人に聞いてもらいたいのですが、試作品一台しかないので貸し出せない。持ち出しはできますが(^^;

オペアンプ

このリストのオペアンプを発注かけてます。さすがに全部とはいかなかったので、いくつか気になるものだけ。DigiKeyで買うときはいつもまとめて買うようにしていたのですが、いつの間にか7500円以上送料無料になったらしく、これからはマメに買い物できます。

2008/06/25(水)近況 2008-06-25

LM4880/LM4881アンプがこれだけ反響あるとは思ってませんでした(汗)。ちょいとびっくり。製作が簡単ですから入門用にはいいかもしれないですね。音質も良いし。

DAC

製作中のPCM2702DACですが電源周りを強化したところ、SE-U55SX(改v3)を明らかに凌駕する音でなっています。USBバスパワーDAC最強を名乗っていいんじゃないかと(笑)。最近はDA53とかでぐぐって、どの程度のDACが何万クラスのCDPと対等ぐらいなのか調べてます。数万クラスのCDPを倒すか、または対等ぐらいの音は出したいですからね。PCM2702なんで48k/16bitしかでないけど、改造されたDr.DAC2ぐらいは倒したいなー。

pcm2702dac_01.jpg
pcm2702dac_02.jpg

写真みて頂くと分かりますがコンデンサだらけです。黒いのはルビコンMCZで、ほかはOSコンです。汚れた電源を掃除しようとすると、どうしてもこうなります(^^;。こんな製品、よくPCIのオーディオカードでみますよね。

あとから無理矢理追加したのでみっともない部分もありますが、次は計画的に増やす予定です。あとOSコンで100uFぐらい入れるなら、PC用低ESRコンデンサを1500uFとか突っ込んだ方が効果的(当たり前)。しかも安い。もちろんアナログ段の直接の電源にPC用コンデンサを入れたくはないので、色々姑息なことをしています。

PCM2901DACの方も電源ラインを強化しました。やっぱり音違いますね。

簡単な感想とか

PCM2702DAC、異様にいいですね(以前が悪すぎたのですが)。一体今まで何聴いてたんだという感じです。

オペアンプ

種類ありすぎてよくわからないので、色々なメーカーの最近のオペアンプを横断的に一覧でまとめています。そのうち公開したいと思ってます。2回路入りで一番いいのとか、低電圧(±5V)のとき一番いいのとか、低消費電力(2~3mA)で一番いいのとか、そういう視点で確認したいですね。

ぱっと見で思うのは、入力換算雑音*1が低いとPSRRが高い方が音がよくなる傾向があるのかなというところです。まだわからないですけど。

*1 : 追記。特に低周波数(10Hz)における入力換算雑音が大きく影響するようです。

フィルムコン

今まで使わなかったし、影響も(抵抗とかより)小さめなので無視してましたが、LPFのDACに必要になって。安易にニッセイAMZを使ってるんですが、ニッセイAPSとかの方がいいのかなーとか悩み始めてます。フィルタなんで100pF~1000pFの比較的低容量なんですけど。

2008/06/15(日)近況 2008-06-15

抵抗聴き比べと、オペアンプ聴き比べの内容を更新しました。ほんと更新が尽きません。

コンデンサの聞き比べまで入ったらえらいことになりそうなので、それはやめてます。特に電解なんか、はんだ付けしなくても差し替えて○時間待ちとかやってられません(苦笑)。別にOSコンに限ったことではないですけど、高分子系の高性能コンデンサの音質はめざましいものがあります。多少高く付きますが、ディフォルトで使っておけばいいんじゃないかと。

そういえば最近、某サウンドカードに東信のUTSJを乗せてみたのですが、熱ダメージの回復にかなり時間がかかったものの(回復するまでぬったりとした音がする)、固体コンデンサに負けず劣らず非常にクリアな音がしています。

フィルムコンはLPFに使っているので差し替えてみたこともありますが、差があまり大きくありません。もともと素子自体として「歪み」の原因と推測している誘電体吸収が問題となる素子ですから、その辺が影響しているのかなと思っています。

現在製作中

PCM2702DAC(USB-DAC)です。PCM2901より素の音が明らかに良いです。

ヘッドホンアンプとか作ってもらっても、まともなDACがないと今ここで自分が聞いている音を体験してもらうことができないんですよね。片手落ちみたいなもので非常に残念でした。この壁を越えられるか?