PCM2901 USB-DAC/ADCの製作
TIから発売されている、USB-DAC/ADC ICであるPCM2901Eを使用して、回路を組み立ててみました。
TIから発売されている、USB-DAC/ADC ICであるPCM2901Eを使用して、回路を組み立ててみました。
PCM2901 DAC/ADC。もう完成してるんですけどね。回路図などは後回しとして、とりあえず感想とか。OS-CONだらけですが気のせいです(笑)*1
USBバスパワーに拘って作ったんですが、SE-U55SX(改)やProdigy 192VE(改v2)と聞き比べても遜色ない鳴りっぷり。試しにRMAAしたら、SNR=89.8dBとか出まして、これはチップの仕様限界値(ADC)。
とにかく、この3つのDAC。録音のしっかりした曲じゃないとなかなか差が出ません(192VE改はカップリングコンがあるせいか、他と比べて低音がやや弱い)。慎重に聞き比べると、PCM2701Eは明瞭感が他に劣る。ADCチップ自体の作りが劣ってるのもあると思いますが、オペアンプの駆動電圧が低いのも効いてるのかもしれない。やはり本命はPCM2702か。
信号ラインに普通の抵抗は乗ってないこともあり、歪み感のなさはかなりのものです。直接ヘッドホンを挿すこともできますし、小さいし、ポータブル用途(持ち運び&デモ用)としては十分かなと。
SE-U55SXは比較的改造しやすいのですけど、Prodigy 192VEはもうそろそろ限界。廉価版だから仕方ないですが、パターンや回路設計の悪さは、改造ではいかんともしがたいです。
その点、SE-U55SXの部品抜きは対応しやすかった(ぉ)。SE-U55SXの改造は途中で止めてますが、どうしよう。オペアンプと抵抗まで手を出すかいまだ悩み中です。問題はコストパフォーマンスだけなんですけどね。*2
192VEのチップ出力抵抗、DAC/ADCまわりのアナログ電源コンデンサ交換と回路変更(ノイズ対策)をしました。SE-U55SX(改)と同等の音質。もしかしたら越えたかも? という感じになりました。ついでにADCまわりも強化して録音品質向上に挑戦。
結果、またも原形留めてない説(笑)
「SE-U55SX(改)があるのになぜ?」という疑問もあると思いますが、結局のところProdiy(AudioTrak)はソフト(ドライバ)がとても使いやすいという一点に尽きます。裏を返せば…ry
PCM2901 DACの録音部分の回路を作ろうと思ったのですが、録音ボリュームを付けようかどうか迷っています。下手なボリュームつけると劣化するし、かといってWindows側からの録音制御もまったく効かない状況ですので、困ってしまいました。
ボリュームは諦めるかな……。
このサイトで一番人気なコレですが、次期バージョンのため色々調査していると面白いことが分かってきました。
(1)は今更すぎてみなさまに申しわけない感じですが、どうやらその傾向があります。
(2)については、出力抵抗による劣化などあらゆる要因を疑って聞き比べてますが、どうやら出力インピーダンスがまだ高いという結論に達しそうです。比較的インピーダンスの低い、40Ωヘッドホンに対して4~5Ωなら十分だと思ったのですが、細かい変化がまだあります。
現時点で調査中であり、確定的なことはまだわかりませんが、あの回路を作られた方の中で「試してもいいよー」という方がいましたら、(1)または(2)について個別に追試して感想を教えて頂けると嬉しく思います。((2)については発振の危険があります。特に、出力抵抗削除は高確率で発振します。)
とにかく出力インピーダンスを下げるのは発振との戦い(もしくは出力抵抗16個という嬉しくない状況との戦い)。またブレッドボードでの調査かな…。*3
完全パラレル(全FETで出力抵抗共有)での試験@ブレッドボード
発振させるには:電源にL成分、パラ数を増やす、電圧を上げる、出力抵抗を低くする。
安全性を鑑みて「4パラ/0.33Ω(0.47Ω)×2」。
注意!! ここに書かれている情報は古くなっています。LM6172はあまり音がよくありませんし、OPA627より安価で良い音質のオペアンプがたくさんあります。
Chu-Moyヘッドホンアンプを使ってオペアンプの音質を比較しました。
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