どの程度歪むと変化を感じるか?
自作ヘッドホンアンプの特性を色々計っているのですが、あれもこれもと色々と無茶した結果として*1、出力が多少歪んでしまいます(高調波歪みです)。歪み率計とかオーディオアナライザとか高度なものがあればいいんですが、そんな測定器は持っていないので、WaveGeneで1kHzの音を再生し、WaveSpectraでFFT表示させています。
でもFFT表示させるまでもなく人間の耳は敏感なもので、音がひずむとすぐに分かります。1kHzのsin波は人間の耳の歪み特性察知にもってこいです。どの程度で歪みを感じるのか、調べてみました。
測定値 | 歪み率(THD+N) | 主観 |
---|---|---|
0.28% | 歪みをまったく感じない | |
0.74% | かすかに歪みを感じる | |
1.01% | 明らかに歪みを感じる |
「オーディオの科学の非直線性と歪」によると高調波歪みとして関知できるのは1%ということですので、大体合致しています。
アンプを作る際は、スピーカーやヘッドホンを繋いだ状態で(最重要)大体1~0.7%以下 (-60~-63dB以下)を目指すと良いようです。