2006/06/24(土)アンプ修理中
AU-D907 Limited修理中
たたでさえ物量投資のアンプに物量投資を重ねた故障中アンプD907 Limitedの修理中。
2SA1068N / 2SC2493Nなどという手にはいるはずもない終段トランジスタを諦めて、比較的手に入りやすい 2SA1186 / 2SC2837というトランジスタを入手しました(その筋では有名なサンケンLAPT素子です)。アンプに使うトランジスタはコンプリメンタリペアといいまして、2SAなんたらと2SCなんたらで対になっているトランジスタ*1を使うのが鉄則なわけです。同じところに発注しまして比較的短時間に入手できたのですが、よくよくこのトランジスタを眺めてみると。
いやもちろん発注ミスじゃないです。型番はあってます。でもよくよく見ると一番下に「O」という文字と「Y」という文字が見えると思います。これは増幅度を表す「ランク」という表記で言ってみれば型番の下の副型番みたいなものです*2……おもきし違うじゃん(涙)。対で使うこと分かってるのにランクの違うものよこすなんて、これは新手のイジメですか?(汗) 前途多難……*3
小判型(TO-3)のところに通常トランジスタ(TO-3P)を納める苦肉の策。
午後6時半
いまさら10Ωの抵抗壊れてるのみつけたんですけど(汗) 仕方ないので手元にある普通のカーボン抵抗を付ける。……不燃抵抗じゃないといけないところだけどまあいいか(キケン
午後10時半
パワーアンプ部はとりあえず直った……けど、なんかプリアンプがおかしいんですが。あれぇー、壊れてなかったはずなんだけどなぁプリアンプは(汗
午前3時半
プリアンプ用電源のダイオードをSBD(ショットキーバリアダイオード)に取り替えたときに、一部ハンダクラックしてたのが原因らしい。プラス電源側のハンダクラックを修正して電源onしたらマイナス電源側の抵抗が焼き切れた(涙) ……ものすごくいやな予感(汗)
パワーアンプ部のみで2時間ぐらいならしてみたところ、どうも高域が澄んでない*4。おかしい……これだけ物量投資のアンプでそんなわけない……。とおもって回路を追ったところ、トランジスタの終段出力からスピーカー端子の間に「1Ωと1uH(コイル)」が並列に入ってる。狙いが負荷補償なのか、超高域発信時の信号出力防止なのか、低域の量感増量なのかは分からないけど((ものすごく緩いローパスフィルタなので))、高域が歪むことは間違えないのでバイパス。低域の量感が減ったものの((たぶん電源入れて時間経てば聴ける程度に量感は増すと思う))、高域は綺麗になった。(追記)アイソレーターという負荷補償用部品ですので無闇に外してはいけません。後日元に戻しました。音はほとんど変わりません。
修理の続きは明日。