SE-U55SXの音質

はてブ数 2007/12/12 電子::SE-U55SX

音質を主観的に述べてみます。おもな比較対照はProdigy 192VE改(カップリングコン置換済)です。ヘッドホンアンプは自作のものを使いました。

よく見られる方法で並べると

オンボード <<<<< 192VE <<<<< SE-U55SX < 192VE改 < SE-U55SX改

です。最近のオンボードはかなり良いですけど、やっぱり専用カードには負けます。192VEはノーマル状態だと主にNJM4850に起因する歪みがひどいのです。

SE-U55SX(購入時のまま/ノーマル状態)では大変歪みの少ない綺麗な音がしますが、音の立ち上がりがやや悪く、高域が丸く感じます。192VE改の方が、高速オペアンプAD8066のおかげもあり綺麗ではっきりとした音がします。比較するとややドンシャリですが、それを抜きにしてもやはり通常状態のSE-U55SXは高域が丸いです。あとSNRが(単体オーディオにしては)余り良くありません(注:測定値ではなく主観)。

この丸さとSNRはSE-U55SXのオペアンプ電源のコンデンサを変えてあげることで改善します(関連記事)。その他多くのコンデンサ交換を行い、もともと少なかった歪み感がある時を境にまったくなくなりました。これは192VE改の音を越えますが、でもまだ少し高域が丸く音の躍動感(?)がやや悪いです。これは出力カップリングコンデンサによるもので、DC直結に改造することで改善しました(関連記事)。

ここまで来ると192VE改の1ランク上の音になります(好みと言えば好みですが、歪みや明瞭感で若干上です)。音が徹底的に歪まないらしく(但し単純なTHDでは計れない)、不思議なことに音量が下がったように聞こえます。それでいてボリュームを上げなくても満足感を得られます。アンプとかでもそうですが、優秀なアンプでは歪んで余計な音がしないため、同じ信号(p-p)でもボリュームが下がったように聞こえます。*1

*1 : これはとても重要な発見でした。回路とかを作る際・アンプの音質などを見分ける際の大変便利な指針ですので、覚えておくとよいです。

「SE-U55SX改」の恩恵

アンプの聞き比べが非常にやりやすくなりました。前はどこが違うのかよく分からなかったのですが、コイツを使うとはっきりと違いが分かります。安物……かどうかは分からないけど、もらいもののイヤホンで十分ヘッドホンアンプの聞き比べができます。

次にしたいことは

オペアンプの載せ替えですけど、DIPだから載せ替えにくいですね。SOPの方がよっぽど載せ替えやすい(=取り外しやすい)です。NE5532Aは大変優秀なアンプなので載せ替える気はほとんどなかったのですが、CMoy型アンプで色々試聴してて格の違うオペアンプを見つけたもので*2、遊びがてららIV変換ぐらい変えてみてもいいかなと(苦笑)。そうそう、VLSCは下手に高速オペアンプに変えると理屈上悪化しそうな気もします(発振の可能性も十分にあります)。

OPA627は高すぎるのでイヤです。そしてたまに見かけるOPA2604の載せ替えは悪化させてるだけのような…ry


というわけで、SE-U55SX関連はこれにて一区切りです。質問とかは各記事までどうぞ。追試報告とかありましたらお知らせ頂けると嬉しいです。

SE-U55SX関連一覧はこちら

*2 : 自作ヘッドホンアンプとタメを張ります。とか言うと悪いオペアンプだと思われてしまうのでしょうか。